湯シャンの効果ってほんとにあるの?どれぐらいの期間が必要なの!?

最近、話題になっている「湯シャン」。「湯シャン」はもともと芸能人が発信源になった洗髪方法です。
頭髪の抜け毛やフケやかゆみなどのトラブルは、男女関わらず誰もがコンプレックスになったり悩みになるもの。
この「湯シャン」の効果は、頭皮の乾燥やかゆみ、フケや抜け毛まで、頭髪のトラブルに効果が期待されています。
そこで、この記事では、湯シャンの効果は本当なのか!?どれぐらいの期間で効果を感じられるのか?など、「湯シャン」のメリットとデメリットなどみんなが知りたい情報をまとめました。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
あなたが気になってることはありますか?
湯シャンとは?
湯シャンとは、そのまま「お湯だけでシャンプーする」ことをいいます。
湯シャンが知られるようになってから、タモリさんやYOUさん、福山雅治さんなどいろんな有名人も実践していると聞きます。
その理由は「地肌にいいから」という一言に尽きるようです。
湯シャンは、シャンプーやリンス・トリートメントなどを使わずにぬるいお湯、もしくは水で髪を洗って皮脂の汚れを落とす方法です。
実は「お湯」そのものだけでも洗浄力は十分あるようです。
お湯の温度が高ければ高いほど洗浄力があるので、温度を40度以上にすればシャンプーと同等レベルでの洗浄力が期待できます。
逆に考えると、湯シャンをする場合は、高い温度設定にしてしまうと皮脂が落ち過ぎてしまうので、低い温度設定で洗う必要がありそうです。
また、意外にも「水」も皮脂などを洗い落とすことができます。
頭皮は、汗や汚れなどで夕方になればべたつく感覚がありますが、髪を洗う理由は、まさにこの皮脂のべたつきが気持ち悪いと感じる部分です。
水はこの地肌の皮脂もほとんど洗い流すことが可能でシャンプーなしでさっぱり落とすことができます。
湯シャンでどんな効果があるの?4つのメリットについて
さて、お湯とぬるま湯での湯シャンはシャンプーと同じ洗浄力があるのはわかりましたが、湯シャンをすることでの最大のメリットは、今まで落とし過ぎていた良質な皮脂を残して自前の皮脂で髪の毛の健康を保つということです。
では、もっと具体的に湯シャンをすることでのメリットとしての効果を紹介します。
①乾燥によるかゆみを抑えたりフケを予防につながる
まず、湯シャンの効果の一つとして乾燥によるかゆみを抑えたり、フケ予防に効果があるようです。
乾燥といえば皮脂が重要な役割をしていますよね。
髪の毛が生える部分の頭皮には、脂が頭皮を保護するように「皮脂」の存在があります。
皮脂は放っておくとベタついたり臭いが出たり頭皮のトラブルというイメージですが、皮脂の本来の役目は、乾燥や外的な刺激から頭皮を保護するという働きがあります。
ただ、保護するとはいっても余分な皮脂はべたつくため、私たちはこの頭皮をシャンプー(洗剤)などで洗い流しています。ところが、シャンプーを使って必要な皮脂までを洗い流せば、当然、頭皮を守る役割の皮脂がなくなってしまい、頭皮のバリア機能は低下することになります。
頭皮のかゆみやフケが発生する原因は、この低下したバリア機能を補うために皮脂が過剰分泌することが原因になる場合もあります。
つまり、多すぎる皮脂もトラブルとなり少なすぎても乾燥などを招くので、このバランスを取ることがかゆみやフケ予防には大切になります。
そこで、シャンプーなどの洗浄力が強いもので洗うよりも、適度な皮脂を残して汚れを落とせるバランスのとれた「湯シャン」が、かゆみやフケを予防すると効果が期待されるわけです。
②シャンプー剤を使わないことで抜け毛予防できる
抜け毛は、年齢なども関係してきますが、シャンプーで必要な脂分まで洗い落としてしまうことから、抜け毛の原因になっている場合もあるようです。
一般的なシャンプーに含有されている成分には、食器用洗剤に使われるような成分とだいたい同じものが使われています。
そんな洗剤の成分が頭皮に与える影響は、一度のシャンプーでは少なかったとしても、毎日シャンプーを繰り返していけばそれなりの影響は受けるでしょう。
その影響は抜け毛にも関係しているともいわれているようです。
その点、湯シャンの場合は、お湯やぬるま湯だけで汚れを落とし、必要な脂分は残せるという効果が期待できます。
③お金の節約から時間の節約まで
湯シャンのメリットは頭髪や頭皮の効果だけではありません。シャンプーを買う必要がないのでかなりの節約ができます。
一年間の間でどれだけのシャンプーとリンスを使用するかは個人差がありますがばかにならない金額にはなります。
また、お風呂場にシャンプーとリンスのボトルを置く必要がないのでその分スペースも節約できます。
お風呂場の掃除もやりやすいです。ドラッグストアでシャンプーやリンスを探す時間も節約できますよね。
④湯シャンを実践してるみんなの口コミは?
湯シャンのメリットである効果を解説しましたが、実際湯シャンを実践している人たちはどんな感想を持っているのか口コミを調べました。
湯シャンのが脂っぽくならない気がする。
— たくみ (@ta93gt) 2017年8月26日
湯シャン、自分にはあっているようだ。かゆみは治まり、ベタつきや乾燥もなし。
— tomemo (@eterna0422105) 2017年8月21日
頭異常に痒いので湯シャン始めました。調子良いです。
— なかなかなかみ (@momotaronpa) 2017年8月24日
湯シャン5日目だけど、、めちゃいい感じかも。
— さ な (@knaami) 2017年8月23日
湯シャンをすることで適度な皮脂を残して余分な脂分を洗い流すことから、かゆみや乾燥などの予防にもつながることを実感している方もいるようです。
洗髪がつらくて夏場になんの考えもなく湯シャン生活に突入しました 一ヶ月はたちますが問題ないです もうシャンプーしない気がします
— すぽんじーの (@canarytroop) 2017年9月5日
夏場という汗のかきやすい時期に湯シャンをするのは少し心配ですが、実際やってみると汗もすっきり洗い流すことができるようです。
ふと思い立って、ネット記事で見た湯シャンを試してみた。一週間やってみて、記事に書かれてたフケは発生しなかったのですが、ここ数年できてなかった頭皮の湿疹が大量発生してめっちゃ痛いので中止。人によって合う合わないあるみたいね(;´▽`)
— Halne╭*(๑˘ᴗ˘๑)*╮ (@halne_fumi) 2017年8月16日
もう一つ大切なことですが、どんな方法も人によって合う、合わないはあります。
湯シャンを実践して合わない時にはすぐに中止しましょう。
初めてやる方は、最初は一日おきや二日おきなどにして、頭皮の様子をみながらやる方法がいいかもしれません。
湯シャンだと臭くなったりしないの?3つのデメリットについて
湯シャンのメリットを見てきましたが、シャンプー剤に含まれる界面活性剤を使わないことでのメリットは、乾燥による肌荒れやかゆみ、フケなどを防ぐ効果がわかりました。
さて、メリットがある一方デメリットになるものも存在します。
長い期間湯シャンをするつもりならデメリットもチェックしておきましょう。
①湯シャン後は髪がごわつく
個人差もありますが湯シャンをスタートしたばかりの時期は、髪を触るとごわつく感じがします。
湯シャンで髪がごわついてしまう原因は頭皮の常在菌にあるようです。
今までシャンプー剤を使うことで頭皮に必要な常在菌まで洗い流していたはずです。
ところが、湯シャンに変更してすぐは、まだ常在菌の環境が整わない為に髪がごわつくという現象になるようです。常在菌は皮膚を守る役目を果たしている細菌です。
髪のごわつきは、毎日湯シャンを続けることで減っていくようになります。
また、人によっては髪の毛のベタつきが気になるという方もいます。
せっかく湯シャンを始めてもこれらの現象があると、数日だけで湯シャンを断念してしまう方も多いです。
もう一つ、髪のごわつきと一緒に、髪の毛にゴミがつきやすいというデメリットもあります。
リンスなどのコーティングがなくなり、自前の皮脂での保護なのでゴミがつきやすいようです。
ゴミについては毎日しっかりブラッシングをすることで取り除けます。
②髪のツヤがなくなった
髪がごわつくのと同時に湯シャンで髪のツヤがなくなったと感じる方もいます。
今までは、しっとりしたシャンプーやリンスなどで、髪の毛がコーティングされてツヤも出やすくなっていましたが、湯シャンにすることで脂分は自前の皮脂のみになるため髪の毛の滑りが悪くなります。
そのため、髪のツヤがなくなったと感じます。
しかし、湯シャンを長い期間続けていくことと皮脂本来の働きで髪が落ち着いてくるようです。
③湯シャンすると頭髪が臭い
個人差はありますが湯シャンをすることで「頭髪が臭い!」と匂いが気になるという方もいます。
これも、特に湯シャンを始めたばかりの人に見られる現象です。
頭髪が臭いのは、頭皮の常在菌の環境が整っていないからです。
常在菌の環境が整うようになると臭いが減少してほとんど気にならなくなるようです。
ただ、臭いで挫折してしまうのももったいないかもしれません。
最初は数日おきに湯シャンをしながら頭皮の環境が整うまでシャンプーと交互に使うのがおすすめです。
湯シャンの正しいやり方は?4つのポイントについて
湯シャンは、お湯やぬるま湯で洗うものなので科学的なものは使いません。
正しい湯シャンのやり方を実践して、自らの自然な力で皮脂を有効活用できるようにしていきましょう。
湯シャンの正しいやり方には4つポイントに注意しながら実践してください。
①湯シャンする前に念入りにブラッシング
まず、湯シャンをする前は念入りにブラッシングをしましょう。
ブラッシングには以下の効果があります。
☑ブラッシングで余分な皮脂や汚れを落とす
☑髪の毛のもつれを防ぐ
☑ブラッシングで血行促進
通常、ブラッシングをすると髪が滑らかになりますよね。
ブラッシングには余分な皮脂や汚れを落とす効果があります。
髪の毛のほつれなどもなくして、湯シャン後にブラシの通りを良くするためにも丁寧にブラッシングをしてください。
ブラッシングは頭皮に適度な刺激を与えて血行を促進してくれるマッサージ効果が期待できます。
②湯シャンの湯の適温は38度~40度
湯シャンをする前は、湯船につかったり半身浴などをしながら血行を良くして、頭皮の汚れや余分な皮脂をとりやすくしてあげましょう。
湯シャンする場合のお湯の温度は、ぬるま湯の38度~40度程度が適温です。
洗うときにはシャワーヘッドを頭皮にくっつけながら丁寧に髪を洗い流します。
③指の腹で軽くマッサージしながら
湯シャンでの効果的な洗い方は、シャワーをかけながら生え際からつむじに向かうように、指の腹で軽くマッサージをするように洗っていきます。
髪の毛の上からなでて洗う洗い方ではなく、指の腹で揉み込むようにゴシゴシとマッサージするようにして洗っていきます。
最初から終わりまでシャワーをかけながら洗っていくと、汚れが落ちて洗い上がりもスッキリします。
④湯シャン後は、しっかり髪を乾かして臭いをシャットダウン
✅湯シャン後は速攻で乾かす
湯シャンをした後は、タオルドライとドライヤーで生乾きをしないようにしっかり乾かします。
生乾きや頭皮が濡れたままでいると臭いの原因をつくることもあります。
洗い上がりの髪の毛の表面はキューティクルが開いた状態になっています。
この状態は摩擦などの刺激にも弱くなっているので、自然乾燥せずにすぐに乾かすようにしてください。
頭皮が濡れている状態で寝てしまわないように注意しましょう。
タオルドライでは、髪の毛をポンポンと軽く叩くようにして水分をタオルに吸収させるように乾かします。
湯シャンの効果が実感できる期間は?
湯シャンの効果を実感するまでの期間は個人差がありますが、大まかに3週間~1ヶ月程度の期間が必要であるとされています。
かなり期間が長いのでデメリットでも紹介したかゆみやごわつき、臭いが出ると、途中で挫折してしまう方も多いです。でも、3週間湯シャンを続けていくと、自然に頭皮のかゆみや髪のごわつきも落ち着いてきます。
頭皮が湯シャンに慣れればあとは問題なく続けていけるようです。
白い粉のようなフケがでた場合は、湯シャンの頻度を少なめにしたり丁寧にブラッシングなどをしてみてください。
湯シャンは、ある意味、人間が持っている本来の治癒力を使って汚れを落として活性化させるというものです。
遠い昔、まだシャンプーがなかった時代は頭髪に関するトラブルは少なかったという話もあるほどです。
ただ、今まで当たり前のようにシャンプーを使ってきた私たちの湯シャン効果は、すぐに出始めるものではないことを知っておきましょう。
界面活性剤に慣れた頭皮を自然の状態に戻すには期間がかかると思ってください。
まとめ
頭皮には皮脂という保護成分がしっかりあるにもかかわらず、必要な分まで洗い流してきてしまったので、自然な頭皮環境を作るのには時間がかかります。
では、この記事で紹介した内容のポイントを下記にまとめました。
✅湯シャンのメリット
・必要な皮脂を残すことができる
・かゆみ・フケ・抜け毛の予防ができる
・お金と時間の節約
✅湯シャンのデメリット
湯シャンを始めたばかりの時期は
・髪がごわつく
・髪のツヤがなくなる
・頭髪に臭いが出る
✅湯シャンのやり方
・湯シャン前の丁寧なブラッシング
・適温38度~40度
・マッサージをしながら洗う
・しっかり乾かして臭いを防ぐ
✅効果には3週間~1ヶ月程度必要
頭皮が湯シャンになれると、頭皮だけではなく髪の毛の肌触りが心地良くなります。
臭いが心配な方は、夏場ではなく冬にスタートしてみてもいいかもしれません。
または、シャンプー剤はよっぽど汚れているときだけにして、あとは湯シャンで済ませるなどすれば慣れやすいかもしれません。