骨盤の歪みはどんな症状で何が原因なの!?普段の生活で出来る6つの治し方!!

「とにかく肩こりがひどい!」、「体はそんなに太っていないのにお腹だけがポッコリする!」、「お尻が出っ尻になってきた!!」なんて感じている方はいませんか?その根本的な原因は骨盤の歪みかもしれません。
骨盤は私たちの体を支えている重要な部分なので、骨盤の歪みは肩こりから体のラインまで様々な影響を与えると考えられています。
そこで、この記事では骨盤の歪みとなる原因や自分でできる骨盤の歪みの治し方についてまとめました。
あなたが気になってることはありますか?
骨盤が歪んだ時の6つの症状
骨盤が歪んだ状態というのは、簡単にいうと何らかの原因で骨盤の形が維持されていないということです。
骨盤の構造自体は3つの骨からできていてとてもシンプルです。
それぞれの骨は関節で繋がっています。
そのシンプルな構成でできている骨盤が歪んだ時に起こる6つの症状を見ていきましょう。
症状1.肩が凝る
肩こりと骨盤にはそれほどつながりがなさそうに見えますが、実は骨盤が歪んでしまうと背骨を支えたりする筋肉や背骨の関節の動きに関わっている筋肉が硬くなります。
そうすると、頭を支えている首回りの筋肉・腕の動きに関係している肩甲骨周囲や胸の筋肉がこるようになります。
この肩こりの症状は、さらに頭のズレを招くことになり頭が正常な位置からそれてしまうことになり頭頸部の筋肉に負担がかかります。
こうなってくると後頭部に鈍い痛みを感じたり、頭の周りを締め付けられているような痛みを発生することもあります。
症状2.腰周りにお肉が付きやすくなる
骨盤の歪みには、骨全体が傾いている歪みと骨盤を作っている骨と骨との間をつないでいる関節の歪みなどがあります。
このうち骨盤全体が前に倒れるように歪んだ場合は、お尻の下や太ももの付け根などの腰回りにお肉がつきやすいという症状があります。
また内臓が骨盤の間に落ち込んでしまうことからお腹も出やすく、お尻と太股の境目がなくなってしまうのも特徴の一つです。
骨盤が歪むと体の全体的なバランスもとりにくくなるのでスタイルに影響されることは近年テレビでも取り上げられています。
症状3.むくみやすくなる
腰回りにお肉がつきやすい症状にくわえて、むくみやすくなるのも骨盤の歪みからくる症状の一つです。
これは骨盤の歪みが原因で骨盤のバランスが悪くなってしまうと血行やリンパを圧迫してしまうので、老廃物や水分の流れがスムーズにいかなくなりむくみやすくなるものです。
下半身のむくみは放置しておくとセルライトになってしまうので骨盤の歪みには注意が必要です。
症状4.生理不順になる
普段から生理不順に悩まされている方は骨盤の歪みが原因かもしれません。
骨盤が歪んでくると骨盤内の血管と神経が圧迫されると、脳からの神経の伝達がスムーズに伝えにくくなると考えられています。
神経伝達がうまくいかないとホルモンバランスが乱れてホルモンに関係する生理不順や冷えなどの症状を招くこともあります。
症状5.便秘になる
骨盤の歪みは直接便秘にしてしまうというわけではありませんが、骨盤が後ろに傾くような歪みは便秘の症状になることもあります。
これは骨盤が後ろに後傾ことで腹筋が衰えてしまうので、便を出すときの力が出しにくくなります。
つまり骨盤の歪みが筋力の低下を招いて便秘という症状になってしまいます。
症状6.不眠になる
普通に叶が得ると骨盤と睡眠には関係なさそうに見えますが、骨盤には1日の中で自然と開いたり閉じたりするリズムが存在します。その骨盤のリズムは朝に閉まって夜に開くというのが基本になっています。
骨盤はずっと締まっていればいいというものではありません。
歪みのない正常な骨盤は、睡眠に合わせて夜に開いて朝に向かって閉じていきます。
骨盤は開いていた方が体がリラックスするといわれていて、夜に向かって骨盤が開くと熟睡すると考えられています。
ところが、骨盤に歪みがあると開閉する自然のリズムが狂って不眠の症状が出やすいです。
骨盤が歪む8つの原因
では、そもそも骨盤が歪む原因はどこからきているのか。
骨盤の歪みは大まかに8つの原因があります。
原因1.ハイヒールをよく履く
ハイヒールを毎日のように履いている方は要注意です。
ハイヒールを履くと通常の歩き方ができないために骨盤の歪みの原因になります。
通常、歩く時はかかとから地面に着地してつま先で体重移動します。ところがハイヒールを履いているとこの動きができにくいことと、足への力具合が均等でなくなります。
正しい骨格の動きではない歩き方を続けると骨盤がズレてきたり歪みになります。
原因2.長時間同じ姿勢でいる
長時間同じ姿勢でいる方も骨盤の歪みを招く原因です。
長時間同じ姿勢でいると体重の重みが一か所にかかってしまい体が傾いてしまい骨盤の歪みになります。
また左右のどちらか一方に重心をかけるクセがある方も骨盤の歪みの原因になります。
原因3.猫背になっている
体が猫背になっていることが当たり前になっていると骨盤が歪みます。
さらに骨盤が歪むことで重心が後ろに集中すると、今度は体を自然と後ろに倒れないようにする本能でますます背中を丸くして頭を前に出して倒れないようにしようとします。
結果的に、頭を前に出して背中を丸めることでバランスを取ろうとするためより猫背になってしまいます。
最近は猫背が原因で骨盤が歪むというよりも、骨盤が歪んで猫背になっていることが指摘されています。
原因4.よく足を組む
デスクワークなどで椅子に座る時に足を組むことがクセになっている方は骨盤が歪みやすいです。
特に毎回同じ組み方をしていると、体の片方だけに体重をかけることで骨盤の歪みの原因になります。
原因5.かばんを片方の肩でいつもかけている
お出かけのときや通勤の際に、いつも同じ肩にかばんをかけている方は骨盤が歪みの原因になると言われております。
毎回同じ肩にかばんをかけていると、自然と重心が片方に集中して体が傾き骨盤の歪みを招きます。
原因6.運動不足によるもの
日頃から運動不足の方も骨盤の歪みの原因につながります。
運動不足になると筋肉が衰えてくるので、骨盤の周囲を支えている筋力も衰えて骨盤がズレてきて骨盤の歪みに発展することがあります。
原因7.出産によるもの
妊娠すると産道を確保するために体には骨盤を開きやすくする働きがあります。
通常、妊娠のために開いた骨盤はお産をしてから3ヶ月~4カ月程度の時間をかけて元の位置に戻るのが通常です。
ところが、妊娠中に筋力が衰えたりすると骨盤が正常な位置に戻りにくくなるのでそのまま骨盤の歪みにの原因になると言われております。
原因8.いつも横向きで寝ている
横向きで寝ることは骨盤に負担がかかるといわれています。
体の体重が体半分にかけられて圧迫されることから歪みが生じると考えられているようです。
寝る時は自分が寝やすい姿勢で寝る時が多いですよね。
それがいつも横向きなら骨盤の歪みの原因になると言われているので要注意です。
骨盤の歪みの3つの種類とチェック方法
自分の下半身太りや肩こりなど骨盤の歪みからきているものなのか骨盤のチェック方法があります。
また、骨盤の歪みには3つの種類がありそれぞれ特徴があります。
自分はどの種類の歪みかチェック方法を試してみましょう。
種類1.骨盤が反っている、ねじれている
骨盤が反ったりねじれるとお尻が突き出た出つ尻や猫背になったりします。
また、お腹の下がポッコリと出ててきます。
種類2.骨盤が前と後ろ、もしくは上と下にズレている
骨盤が前後や上下にズレていると、お尻の筋肉が緩んできてお尻が垂れたり、お尻の肉が太ももに移動して太ももが太くなってしまったりします。もう一つの特徴として、腰のくびれている部分が右と左で違いがあります。
種類3.骨盤が左右に開いている
きれいな形をした骨盤はハート型と呼ばれていますが、左右に開くと四角く変形してお尻も四角っぽいお尻の形になりやすいです。また、このタイプの歪みはO脚にもなりやすいです。
①骨盤のねじれのチェック方法
まず、正座の状態で目を閉じます。
そして両手と体を振り子のようにして振ってください。
振った後にここが正面と思ったところで目を開けます。
目を開けたときに体がズレているなら骨盤がねじれている可能性があります。
②骨盤の前後の歪みのチェック方法
壁に背中をしっかりつけて立ってみてください。
その状態で、片手で握りこぶしを作って壁と腰の間に入れてみてください。
握り拳を縦にしても余裕ではいるなら骨盤が前に歪んでいる可能性があります。
反対に手の平より狭くていれられない場合は、骨盤が後ろに歪んでいる可能性があります。
③骨盤の左右の歪みのチェック方法
鏡の前でまっすぐにして立ちます。
肩の高さ・足の長さを見てください。
左右の長さや高さが違っていると骨盤の歪みの可能性があります。
普段の生活でできる骨盤の歪みの6つの治し方
骨盤の歪みの治し方は普段の生活の中にあります。
そこで、骨盤の歪みの6つの治し方を紹介します。
治し方1.足を組まない
座っているときに足を組んでいるのはその姿勢が楽だからついついしてしまいます。
足を組むことが日常化していると骨盤を治すことはできません。
骨盤の歪みの治し方の一つとして、少しずつでも足を組まないように意識してみましょう。
治し方2.両足均等に体重がかかるように立つ
体のどちらか一方だけに体重がかかっていたりすると骨盤の歪みを治すことは厳しいです。
立っている時にどちらかの腰に体重をかけるのがクセになっているのなら、意識して両足均等に体重がかかるようにして立つことを心がけてみてください。重心を意識するのも骨盤の治し方として有効と言われています。
治し方3.かばんは両方の肩で持つ
かばんは、今日は右側、明日は左側などと交互にするかして、なるべく均等に両方の肩を使うようにしてかばんを持ってみてください。
たったこれだけでも片側だけに体重がかかるのを防ぐことができるので骨盤の歪みを治す方法として効果が期待できます。
治し方4.腰を回す
骨盤の歪みからきた腰を回す運動は、骨盤の歪みを治す効果が期待できます。
この運動は腹周りのダイエットにも有効と言われております。
腰を回す骨盤の歪みの治し方は動画を参考にしてください。
1.まず、足を腰幅と同じぐらい開いて背筋を伸ばしてください。
2.手のひらを前に向けた状態で両手を下→真横→上に上げます。頭の上まできたらここで10秒間キープします。
3.今度は反対に上→真横→下に手を戻します。
4.次は、足幅は腰幅と同じ状態のままで、腰に手を当てておへそを中心にして腰を回します。*このときに上半身は動かしません。腰のみを動かします。
5.左回りで30回、右回りで30回行います。
治し方5.姿勢をよくする
普段の生活で背筋をまっすぐにして姿勢を良くすることを意識すると骨盤の歪みの治し方として効果的と言われております。
私たちの体は立っているときよりも座っている方が負担が大きくなるといった構造になっています。
だからこそ意識して姿勢を良くしないとますます骨盤の歪みにつながってしまいます。
背筋を伸ばして椅子には浅めに座るようにしてアゴを引いた状態が正しい姿勢です。
最初はなかなか慣れないので疲れてしまいますが、徐々に姿勢を維持できるようになります。体のラインを維持していく上で普段の座り方はとても重要です。試してみてください。
治し方6.ストレッチをする
骨盤の歪みを治し方の中で骨盤周りのストレッチも効果が期待できます。
お風呂上りの温まった状態でやるのが効果的です。
1.まず、床に横になって下になっている足を前に出して両手を添えてください。
2.そこから、卍の方地位なるように上の足を曲げてください。
3.次は、前の足を同じ側の手てつかみましょう。
4.後ろ側の足首を上になっているほうの手で押さえます。この体勢で5秒キープします。交互に体を入れ替えて3回ずつ繰り返してください。
骨盤の歪みの4つの治し方
骨盤の歪みはストレッチ以外に、アイテムを使う方法や専門家に任せたりする4つの治し方もあります。
1.股関節ベルトを使う
股関節ベルトは股関節を安定させてズレを起こさせないようにするものです。
股関節ベルトとは、骨盤を支えている大転子をしっかり閉めることで骨盤の位置を正常に戻すことを目的にしているもので、骨盤の歪みを治し方としては気軽にできる方法です。
股関節ベルトを使うと長時間立っていても体が歪がみにくく立っているのが楽に感じることもあります。
座っている時に背もたれからどんどんお尻が離れていくような座り方になっている方は、股関節ベルトを使うと正しい姿勢を保ちやすくなります。
2.テーピングストッキングを使う
テーピングストッキングも骨盤の歪みの治し方としておすすめです。
骨盤の歪みの原因になってしまう浮足を整えたり足裏のバランスを整えて骨盤の歪みを治す効果が期待されるものです。
ヒールやパンプスを履きことが多い人にはかなり使えるアイテムです。
3.整骨院に行く
骨盤の歪みを治し方として整体や接骨院に通うのも一つの方法です。
接骨院での施術は骨盤の歪みを正す前に、凝り固まっている筋肉や骨格を正常な状態に戻すことから始めるようです。
一回で骨盤の歪みを治すというよりも数回通って徐々に骨盤を正常な位置に戻していくという治し方になります。そのため、長いと数か月にわたって通う必要があります。1回の施術が5,000円前後からが相場になっていますが接骨院によってかなり差があります。
4.ヨガに行く
自宅でストレッチがなかなか続かない方はヨガに行くのも骨盤の歪みの治し方の一つ方法になります。
ヨガでは体の機能をめいっぱい使ってポーズを作って、筋肉や関節、骨などを伸ばすことで体の正しいバランスや重心ととることで骨盤の歪みを矯正していくのに効果的です。
骨盤だけではなくむくみなども解消されたりダイエットなどにも有効と言われております。
こちらも一回で改善されるというものではなく、定期的にヨガのレッスンに通う必要があります。
まとめ
普段座っていてどうしても姿勢が崩れてしまう方は、坐骨で座るような感覚を意識すると姿勢を良くするクセがつきやすいです。試してみてください。
では、この記事での大切なポイントをおさらいしてみます。
✅体重は両方の足に均等にかかることを意識する
✅正しい姿勢は背筋を伸ばしアゴを引く
骨盤の歪みは、立っているときの重心も深く関わっています。
靴底を見て外側ばかりが減っているようなら外側に重心がずれています。
右と左の靴でどちらかの外側ばかり減っているなら、骨盤に歪みがある可能性があります。
立つときには重心が内側に行くようにして意識してみてください。