知らないと損!卵殻膜(らんかくまく)の7つのすごい効果とは!?

卵殻膜(らんかくまく)のことをご存知ですか?卵殻膜は誰もが一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
卵殻膜は鶏の卵の中に存在しています。
ヒヨコになる前の卵の中の殻にくっついている薄い膜のことをいいます。
卵殻膜には私たち人の体に様々な効果をもたらすことで数年前にメディアなどでも紹介されましたが、最近また卵殻膜が肌や内臓などにプラスの効果があることに注目が集まっています。
この記事では、その卵殻膜(らんかくまく)がもたらす効果について詳しく解説していきます。
あなたが気になってることはありますか?
卵殻膜って一体何!?
卵殻膜は卵を割ったときに殻の内側にくっついている0.07mmほどの薄い膜のことをいいます。
この薄い卵殻膜はヒヨコを育てるための力を持つもので、卵の中のヒヨコが十分に育つための必要な栄養素が豊富に含まれているといわれています。
ヒヨコは卵の中で育つので硬い殻の上から栄養を与えるということは不可能です。
親鳥ができることは卵を温めることだけです。
それでもしっかりヒナとして生まれるのは、この卵殻膜があるからです。
この卵殻膜には、私たちの知らないずっと昔から注目されていた効果があります。
昔から治療薬として使われていた
卵殻膜についてはこの記事で初めて知った方もいるかもしれませんが、中国では古来からヤケドや擦り傷などの治療薬として認知されていました。
なんと今から400以上前の医学書にも卵殻膜について記載されていたとのことで、長きにわたって皮膚の修復作用が卵殻膜にあることはて知られていたようです。
また、昔から相撲などの力士の世界では稽古中などで生傷が絶えないことから、卵殻膜を傷の上に貼っておくと治りが早くなるといわれて、現在も民間療法の治療薬として使われるといわれます。
さらに、近年は治療薬だけではなくそれ以外の効果も期待されることが研究でわかってきているようです。
Ⅲ型コラーゲン
コラーゲンのことは私たち女性にはよく知られていますが、コラーゲンと一言でいってもその種類は約30種類にもなり、その中でも人の肌の70%を占めているはコラーゲンのⅠ型とⅢ型ともいわれています。
肌にコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸を生み出す細胞といわれる「繊維芽細胞」は、主にこのⅢ型コラーゲンの生成に関わっているといわれています。
Ⅲ型コラーゲンは、赤ちゃんの肌に多く含まれていることもあって別名「ベビーコラーゲン」と呼ばれることもあり、保湿性にも優れ繊維も細く赤ちゃんのような瑞々しい肌を生み出すと言われております。
18種の天然成分配合!
さらに卵殻膜には、コラーゲンやヒアルロン酸のほかにも18種類のアミノ酸で構成されています。
私たちの体は美容と共に健康を考えるなら、生命の源としてアミノ酸は重要といわれています。
そんなアミノ酸が卵殻膜には最初からたくさん含有されているわけです。
シスチンの含有量が豊富
卵殻膜に含まれる18種類のアミノ酸の中でも最も群を抜いて多く含まれているのがシスチンです。
シスチン自体は私たちの肌にも存在はしてはいますが、卵殻膜のシスチンは私たちの肌の5倍もの量を含んでいます。
シスチンという言葉はなじみがあまりないので含有量の多さのメリットがわかりにくいですが、シスチンは体の中に吸収されると「L-システイン」という物質に変化する特徴を持っています。
「L-システイン」といえば、シミやそばかすの元祖となるメラニンの生成を抑えて、肌の新陳代謝を促進すると言われており、まさに今注目されている成分です。
卵殻膜の期待できる7つの効果について
卵殻膜にはⅢ型コラーゲンや18種類のアミノ酸が多く含まれているので、卵殻膜によって繊維芽細胞を活性化させれば年齢を問わずに肌から爪や髪など大まかに7つの効果が期待できます。
効果1.美肌効果
卵殻膜の効果は何といっても美肌に導くように様々な効果を肌にもたらしてくれます。
人の肌に近いアミノ酸を含む卵殻膜は肌になじみやすいのが特徴で、肌に深く浸透していくので赤ちゃんのように肌の弾力や潤いをもたらしてキープするような効果があるとされています。
さらに肌を引き締めて肌表面もキメの細かい肌作りにも効果を発揮します。
またメラニンの生成を抑制する効果も期待できることから透明感のある肌作りにも効果があるといわれています。
効果2.美髪効果
卵殻膜に含まれているシスチンは体内に入るとL-システインに変化しますが、L-システインは、髪の毛の主成分となるケラチンを構成させます。
そのためシスチンを取り入れることで、美髪効果があるとされて髪の毛にハリやコシが見られ健康な肌を持続させるという効果も期待できます。
効果3.美爪効果
卵殻膜に含まれるシスチンが体の中でL-システインになることで、美髪だけではなく美爪効果もあるといわれていて、爪を丈夫にさせる効果が期待できます。
さらに傷んだ爪を保護して柔らかい爪に導くなどの効果ももたらしてくれると言われており、爪が割れやすかったり爪が薄くなったり、二枚爪などの爪のトラブルを修復して美爪に導くといわれています。
効果4.健康維持の効果
卵殻膜は肌や髪や爪にいろんな効果を生み出しますが、もう一つ健康維持での効果も期待できそうです。
そもそもⅢ型コラーゲンは、皮膚だけに存在するものではありません。
私たちの体の中の心臓・肺・肝臓といった内臓や血管にも存在しています。そのため、繊維芽細胞を活性化させる卵殻膜を取り入れることで、年齢を重ねていくうちに失われつつある様々な体の中の弾力が戻ってきて体の中の働きが良くなるとも考えられています。
健康面では免疫力にも卵殻膜が関わっていて、卵殻膜には体の中の弱りつつある細胞を回復させる「ヒートショックプロテイン」を増加させる効果もあると言われております。つまり、卵殻膜の効果で病気などに対抗する抵抗力を強まると考えられています。
効果5.便秘解消効果
卵殻膜は美肌など以外に便秘を解消する効果も期待できると知られています。
内臓などの機能の衰えを回復させるだけではなく、腸内環境を整えるといった効果にもつながるといわれています。
内臓の機能が衰えて胃腸が弱まると便秘などにもなりやすくなりますが、卵殻膜はそんな弱まった胃腸にも作用し、結果的に便秘解消にも期待ができるわけです。
効果6.若返り効果
卵殻膜には美肌効果ももたすと言われておりますが、若返り効果としても期待できそうです。
肌や体の細胞は加齢と共に衰えていきますが、残念ながらⅢ型コラーゲンも、25歳前後を境として少しずつ減少していきます。その代わりとして骨や腱などにたくさん含まれるコラーゲンI型が増えるようになります。
コラーゲンⅠ型は、繊維が太いことと保湿性が低いので加齢と共にコラーゲンⅠ型によって肌が硬くなっていきます。そんな加齢による肌の質を卵殻膜で活性化させ加齢に負けない美肌作りに一役期待できます。
効果7.傷の治りが早くなる
卵殻膜は古くから擦り傷などに使われてきましたが、そんな傷口に卵殻膜を張り付けると傷の治りが早くなると同時に傷跡も残りにくくなるといった効果もあると言われております。
これもまた、卵殻膜に含まれる肌の再生に欠かせないコラーゲンやヒアルロン酸、グルコサミン、プロテオグリカンなどが含まれているからと考えられます。
卵殻膜の形状はメッシュ状になっているので、空気は通りますが水は通さないといった形状なのでこれもまた傷の治りを早くするようです。
卵殻膜の4つの注意点やデメリット
卵殻膜の様々な効果を紹介しましたが、卵殻膜を利用するには4つの注意点とデメリットなどもあります。
デメリット1.そのまま食べても効果がない
この記事を読んでさっそく卵を購入してゆで卵で食べてしまおうかと思う方もいるかもしれませんが、そのまま卵殻膜を食べても効果はありません。
卵殻膜そのものを食べてしまっても体内に入ると吸収されることもなければ消化されることもありません。
卵殻膜を美肌や健康目的で活用するなら卵殻膜を使って開発された美容液やサプリメントなどでしか取り入れることはできないんです。
卵殻膜の美容液には、高濃度の美容液や様々な肌にプラスとなる成分を配合したものが人気になっております。
他にもビタミンC誘導体・ヒアルロン酸・プロテオグリカンなど加齢と共に衰えていく肌を活性化する成分なども一緒に含まれている美容液などもあります。
サプリメントは実際摂取している方の中には、顔色がワントーン明るくなったという口コミやまつ毛がフサフサしたなどの声もあります。サプリメントにも卵殻膜以外の成分が入っていることも多いので肌やエイジングにはプラスになりそうです。
デメリット2.卵アレルギーの人は注意が必要
卵殻膜は卵由来の成分なので卵アレルギーを持っている方は、肌用に開発されているものでも使用するには注意が必要です。
アレルギーを発症する原因や量などには個人差があります。一概には言えませんが、卵アレルギーの方は卵白に含まれている「オボアルブミン」や「オボムチン」という成分に反応する方が多いようなので肌につけるにしても、サプリメントで取り入れるにしても十分注意してください。
卵殻膜にはこれらのアレルギーを起こすような成分は含まれてはいないので、卵殻膜が配合されている製品を使ってもアレルギーは発症しにくいとは考えられているようですが、体調によっては起こしてしまうことも考えられます。
使うときには、必ずパッチテストを行っておくことをおすすめします。
デメリット3.年齢によって効果が異なる
Ⅲ型コラーゲンは、もともと10代前半の方は多く持っています。卵殻膜を取り入れても年齢によっては効果が異なり目立った違いがわからない場合もあるかもしれません。
年齢を重ねていくうちに少しずつ体内からⅢ型コラーゲンは減少していくので、卵殻膜を取り入れても効果を実感するまでには時間もかかると思っておいたほうがいいです。
また、年代に関わらずその人のストレスや生活環境によって肌も変わるので効果は個人差があるといえるでしょう。
デメリット4.独特な臭いがする
卵殻膜は卵の内側にあるものなのでどうしても硫黄のようなゆで卵の臭いがします。
美容液などでも臭いを抑える努力はしているようですが、卵殻膜の臭いを消すのは技術的に難しいようです。
美容液の中には、そんなゆで卵の臭いを和らげるために天然素材の成分を配合させているものもあります。
卵殻膜美容液は自分でも作れる
卵殻膜を使った美容液は自分でも作ることは可能です。
意外と作り方はカンタンなので一度試してみてはどうでしょうか。
作り方
事前準備
1度で美容液を作るには卵10個~20個程度が必要です。一回で20個近くの卵殻膜を手に入れるのはちょっと大変です。できれば卵を使った料理を作ったときに、卵の殻をよく洗って卵の殻が全部浸かるようにしばらく水にいれておきます。
半日ほど水につけっぱなしにしておくと卵殻膜が剥がしやすいです。
夏など温かい時期は冷蔵庫に入れておくと腐ってしまうのを防ぐことができます。
半日ほど水につけた後に、卵殻膜を剥がしてキッチンペーパーなどで丁寧に水分を取ります。
あとは、カラカラに乾燥させるためにザルなどに広げておきます。
料理で卵を使うたびに卵殻膜を乾燥させて保存しておきましょう。
卵殻膜美容液の手作りの作り方
1.まず、アルコール度数が40%以上のお酒を用意します。量は15mlが適しています。アルコールに卵殻膜を漬けることで肌にプラスとなる成分を抽出します。用意するアルコールは美容液のレシピによって違いますが、ホワイトリカーやウォッカのどちらかを用意します。
2.アルコールに、10日~2週間ほど卵殻膜を漬けて冷蔵庫で保存します。これでヒアルロン酸を含んだ卵殻膜のエキスを含んだ原液を作れます。
3.作った卵殻膜の原液をキッチンペーパーで濾してあとは保存用の瓶にいれて冷蔵庫で保管します。これで卵殻膜美容液の完成です。
卵殻膜美容液の原液から作る化粧水
卵殻膜美容液をそのまま直接肌につけて使うこともできるようですが、化粧水として使う方も多いです。
化粧水の作り方もとてもカンタンで、卵殻膜美容液の原液を作ったら精製水か水道水のどちらかを混ぜるだけです。
割合は5:5で作ります。しっとりとした感触の化粧水を作るときには、グリセリンをプラスするといいかもしれません。
量は100mlの化粧水を作るなら、
原液50ml+精製水か水道水40ml+グリセリン10mlで作ってみてください。
ちなみに、精製水はドラッグストアなどのコンタクト用品売り場で購入できます。
保管方法と使用期限
卵殻膜美容液は半年ほど保存が可能と言われてますが、自分で作った卵殻膜化粧水には防腐剤は使わないので使用期限には注意してください。
自分で卵殻膜の美容液を作るときは、だいたい1か月前後を目処にして使い切ってしまう量で作るのがおすすめです。
仮に使い切れなかった場合は破棄してしまったほういいかもしれません。
まとめ
どんな美容液なども早めに使えばそれだけ肌のいい状態を維持していけるわけですが、卵殻膜は年齢に関係なく40代以降の方でも諦めずに取り入れることで肌の改善がみられるようです。
では、この記事で紹介した大切なポイントをおさらいしてみましょう。
・肌の弾力や潤いを与え髪の毛のハリやコシ、爪を強くする
・弱りつつある細胞を回復
・卵殻膜を傷に貼ると傷の治りが早い
✅卵殻膜の注意点とデメリット
・卵殻膜は食べても吸収されない
・パッチテストでアレルギーがでないか確認
・10代前半は効果がわかりにくい
✅手作り美容液は半年。化粧水は1か月で使い切る
卵殻膜が肌にいい効果を生み出すことはずいぶん前からいわれていましたが、近年卵殻膜が配合されたいい美容液がいろいろ出ています。
手作りの美容液では用意しきれない肌作りには欠かせない、いろんな成分が配合された美容液もあるので一度サイトなどをのぞいてみましょう。