自分で治せるの!?顔のクレーターを治して肌を綺麗にする6つの方法

どなたも経験のあることだと思いますが、肌にできた小さなかすり傷や切り傷は、特に薬などを塗らなくても清潔にしていれば自然と治っていきます。
ニキビも同じで、軽いものなら自然と治るものですが、これが時々、跡を残す時があります。肌は大きな傷を負うと、時に元の状態には戻せないまま治癒します。
肌質や体質によりますが、ニキビでも肌にクレーター状の跡が残る時があります。顔にできる小さなへこみはニキビが主な原因だったりします。
この記事では、顔のクレーターは治せるのか?!クレーターの原因と肌を綺麗にする方法をまとめてみました。
あなたが気になってることはありますか?
クレーターの形で違う!3つの種類について
ニキビによってできるクレーターのタイプは、大きく分けて以下の3つがあります。
炎症を伴うニキビは、時に皮膚組織を破壊します。その破壊が表皮の下の真皮、皮下組織に及ぶことでクレーター状のへこみができます。へこみの程度は受けたダメージの範囲や深さで変わります。
①アイスピックタイプ
2ミリ以下の幅で、細くて深めのクレーターです。その名の通りアイスピックのような先の鋭いもので刺したような穴になっています。
②ローリングタイプ
4ミリほどの幅で、ロール状に掘ったように底が丸く凹んだ深めのクレーターです。
③ボックスカータイプ
ローリングと同じく4ミリほどの幅ですが、ローリングよりも浅めで底は平らになっているクレーターです。このタイプが一番目立ちやすいです。
顔にできるニキビは主に毛穴が皮脂や汚れなどで詰まり、そこにアクネ菌などの菌が増殖することで炎症を起こしています。これが悪化すると、ダメージが表皮だけではなく真皮にまで及んでしまいます。
人の肌は、表面から大きく分けて、表皮、真皮、皮下組織とありますが、表皮の細胞は、表皮の一番下で新しい細胞が作られています。
それがどんどんと繰り返され古い細胞は押し出されて表面で垢となって剥がれ落ちます。そうして表皮は約28日間で生まれ変わっています。
ところが、真皮の生まれ変わりは約6年かかると言われています。そのため大きな傷などを負ってできた皮膚のへこみは再生に時間がかかります。
体に穴があっては雑菌が入り放題ですから、真皮の再生が間に合わなくても、表皮は頑張って再生して傷をふさいでくれているため、へこみが生じています。
生活習慣を見直して治す3つの方法
ニキビの改善と予防には、日常の生活習慣を見直すことも大切です。
1.チョコレート、ナッツ類、強い香辛料を控える
チョコレートやナッツを食べ過ぎるとニキビができると言われますが、チョコレートやナッツがニキビに良くないと言うよりは、チョコレートやナッツ類には糖質と脂質が多いからです。チョコレートの主原料のカカオには問題ありません。
糖質や脂質の多いもの、強い香辛料のものを食べると過剰に皮脂が増えると言われています。
皮脂が増えると毛穴詰まりの原因になりますので、ニキビができやすくなったり、すでにあるニキビの悪化につながります。ニキビが気になる方は、チョコレートやナッツ、強い香辛料のものは、たくさん食べるのは控えるましょう。
チョコレートの香りにはリラックス効果がありますので、糖質、脂質が少なくカカオ多めのチョコレートがおすすめです。
食べたほうがいい物
ビタミンB2(納豆、鮭、豚肉、パセリ、椎茸など) ビタミンB6(卵、にんにく、かぶ、マグロ、バナナなど)
ビタミンB群は、不足すると肌が油っぽくなってニキビができやすくなると言われています。
ビタミンB2、B6は特に肌荒れやニキビを改善するビタミンと言われ、肌の代謝を助けてくれる成分です。
ビタミンC(芽キャベツ、キウイフルーツ、ブロッコリー、柿など)
ビタミンE(煎茶、大豆、鮭など)
ミネラル(牛乳、海苔、わかめなど)
コラーゲン(手羽先、牛すじ、魚の皮など)
食物繊維(玄米、ごぼう、切り干し大根、もやしなど)
などもバランスよく摂取しましょう。
肌のハリとなる弾力にはコラーゲンの生成が欠かせませんが、コラーゲンはビタミンCがないと生成されません。そのためビタミンCも美肌のビタミンと呼ばれています。
体の中に溜めこむことが出来ない成分なので、日々バランス良く摂取してください。
また便秘は腸内のバランスが崩れてニキビの原因となりやすく、下痢は肌荒れの原因となりやすいです。健康的な排便が促されるように、食物繊維の摂取も心がけてください。
毎日同じ時間に寝て睡眠の質を上げる
ニキビができる原因のひとつに、ターンオーバー(肌の新陳代謝)の乱れがあります。
質の良い睡眠は成長ホルモンと関わりがあり、ターンオーバーが正常に行われると言われています。
10~2時のゴールデンタイムは出来るだけ寝る
成長ホルモンの分泌はターンオーバーに必要なもので、逆に睡眠不足などでホルモンの分泌が悪くなると肌の代謝も悪くなり、肌荒れの原因となります。
「お肌のゴールデンタイム」と呼ばれるものがあり、その時間が夜の10時から深夜2時と言われていたりします。
この時間に成長ホルモンが多く分泌されるというものなのですが、正確には、その時間帯に多く分泌されるというわけではありません。成長ホルモンの分泌に重要なのは、眠りの深さです。
成長ホルモンが多く分泌されるのは、眠ってから最初の3時間、特に眠りに入ってから90分の最も深い眠りの時に、最も多く分泌されるそうです。
睡眠1時間前は脳を休ませる
成長ホルモンの分泌は、眠るために横になってからの3時間にぐっすりと眠ることが重要です。
そのため、眠る環境を整えておくと深い睡眠を取るサポートになります。
睡眠の1時間前はリラックスできることをしたり、のんびりとして脳を休ませましょう。自分の好きなアロマなどを使うことも良い眠りのサポートになってくれます。
体を動かしてストレス発散をする
運動不足も肌の代謝が悪くなってニキビの原因になることがあります。肌の代謝を促せるように、体を動かしましょう。運動は軽いものでも大丈夫です。
エスカレーター、エレベーターを使うのをやめて階段を使ってみたり、近所の買い物に徒歩、または自転車で行ってみたり、軽いストレッチ運動などでもOKです。
ストレスは感じたりため込むと、自然と体の動きが硬くなって血行も悪くなります。
軽いストレッチをしながら自分の体のマッサージをしてあげるのも良いです。ストレスもできるだけ発散できるように、リラックスできる環境作りも心がけましょう。
スキンケアでクレーター肌を治す3つの方法
クレーターになってしまった肌の修復にはとても時間がかかるので、スキンケアで修復のサポートをします。
1.ニキビが出来ていたら先にニキビから治す
クレーターの原因となるニキビの悪化を防ぐことは、とても重要です。
ニキビができてしまった時は、不必要に触ったり、無理につぶしたりしないでください。
特にニキビをつぶすことはクレーターの原因になっていることがあります。
ニキビに触れやすい寝具、枕カバー、衣服、髪の毛は清潔に保ちましょう。ニキビに雑菌が触れると悪化の原因になります。
また不必要に外部から刺激や摩擦を受けるとニキビの炎症が悪化する原因になるので、なるべく髪はかからないように、せめてニキビが治るまでは工夫しましょう。
洗顔などの時も、ゴシゴシとこすらないように優しく洗って、水分はタオルを軽く当てて吸い取ってください。
2.クレーターに効果のある化粧水の選び方
ニキビが治った後に残ってしまったニキビ跡やクレーターは、濃いものや深いものだと回復にはとても時間がかかったりします。
回復、改善のスピードは、ニキビ跡の症状や体質、環境などによって変わりますが、肌をお手入れしてあげると、その力を手助けします。
保湿をして潤いを与える物を選ぶ
顔のお手入れで最も基本であり大切なことが、洗顔と保湿です。
肌トラブルの主な原因が毛穴の詰まりから始まりますから、毛穴を清潔にする洗顔は最も重要と言えるでしょう。
特に、髪や眉毛の生え際、顔の凹凸部分(Tゾーンなど)は皮脂が分泌されやすいのに、洗いが不十分だったり、または洗顔料の十分なすすぎができていない場合があります。
男性ホルモンの分泌が多いと口周りやフェイスラインの皮脂の分泌も多いので、こちらもチェックです。
女性はストレスで男性ホルモンが分泌されやすく、また生理前も皮脂の分泌が促されています。ただ皮脂は本来、肌を守るために分泌されています。やたらめったら洗顔してしまうと逆に肌を痛めてしまいます。
洗顔の次に大切なのが保湿です。保湿はとても重要で、肌の代謝に大きく関わっています。洗顔の後は、化粧水などで保湿を補ってください。こちらも洗顔同様、「やりすぎ」は良くないです。「補う」くらいが調度良いです。自分の肌に合った保湿成分の含まれているものを選んでください。
美白効果のある物を選ぶ
美白効果をうたっている化粧水などのケア用品は、ニキビ跡にも効果的と言われています。
美白成分が有効に働きかけられるように肌に潤いを与えるように作られています。
潤いは肌の代謝を助けます。美白成分の代表的な成分、ビタミンC誘導体、トラネキサム酸には皮脂の分泌や炎症を抑える作用があるのでニキビ対策にもなると言われております。
おすすめの成分
ニキビ跡のケアにおすすめの成分は、まずセラミドです。
肌の保湿力に特に優れている成分は、セラミドと言われています。セラミドはもともと体内にある成分ですが、加齢や肌荒れなどで減ってしまうので外から補ってあげます。
また真皮層にあるコラーゲンや、コラーゲンを増やしてくれる成分もおすすめです。レチノール(ビタミンA)、ビタミンC誘導体、プラセンタといった成分はコラーゲンが作られやすくなる成分と言われています。
3.ハンドプレスで化粧水を肌に馴染ませる
「ハンドプレス」は、化粧水でケアする際に、コットンを使わずに、両手を使って化粧水を肌につけることです。
やり方は、
①手のひらに化粧水などのスキンケア商品をのせたら、手を握るなどして軽く化粧水を温めます。
②顔全体に優しく塗り広げます。
③両手のひらで顔を包み込むように優しくはさみます。顔から手を離す時も、そっと優しく離してください。手のひらで顔が軽く温められ、軽いマッサージ効果もあるので、化粧水などの浸透が促されます。手のひらで優しく顔を覆うことはリラックス効果もあるそうです。
お肌のケアで大切な基本はニキビの予防、ニキビ跡の改善にも期待できます。①洗顔②保水③紫外線から肌を守ることです。
肌に良い成分などが入っていても、クリームなどを多めに塗ったりして長時間を過ごすことは毛穴詰まりの原因にもなり逆に肌を痛めてしまいます。
適度に肌を清潔に保ちながら優しくこまめな保湿とUVケアを心がけてください。
それでも治らなかったら美容クリニックに行く
レーザー治療
肌にレーザーを照射して、皮膚の再生を促す治療方法です。皮膚の奥、表皮の下の真皮層の再生を促します。
レーザー治療は日々進化していて、症状などによって様々なレーザーが使い分けられています。
フォトフェイシャル
フォトフェイシャルは特殊な光を肌にあてて改善を促すものです。
レーザー治療は単一の波長の光をあてるもので、フォトフェイシャルの光は幅のある波長で何色もの光が集まってできています。レーザーよりも痛みがない治療法と言われています。
ピーリング
ピーリングは古い角質をはがして、新しい肌を作ることを促す治療法です。またピーリングは真皮層のコラーゲンを増やすと言われています。
特にフルーツ酸(AHA)を使ったピーリングは、真皮層の繊維芽細胞に作用してコラーゲンの生成を促す働きがあるようです。
ピーリングは肌の弱い方は慎重に行って欲しいですが、自分でケアできる市販品も様々あります。
※日々進化しているものの、レーザー治療などには痛みを伴うものや副作用があるものもあり、改善度にも個人差があります。
まとめ
✅クレーター状になったニキビ跡は、表皮の下の真皮がダメージを受けている。真皮層の再生は、表皮層の再生よりも時間がかかるため、改善にも時間がかかる
✅ニキビ跡の改善、予防のために日々の生活習慣を見直す
脂質、糖質、刺激物は控えめにして、肌の代謝を助ける成分、ビタミンB群、ビタミンC、他ビタミン、ミネラル、コラーゲン、食物繊維など、バランス良く日々の食事に取り入れる。
質の良い睡眠、軽い運動、ストレスの軽減なども、皮膚の代謝に関わっており大切です。
✅美容クリニック、美容皮膚科を受診して相談してみる
ニキビは皮膚の疾患なので、一般皮膚科で保険の効く治療を受けることができますが、レーザーやピーリングは、美容皮膚科となり、保険が効きません。
短期間で改善されない場合が多いために費用がかさみますので皮膚科選びや施術には慎重に。
ニキビ跡はできてしまうと、なかなか短期間では治ってくれません。しかし、それを気に病むとストレスになって表情も暗くなってしまいます。じっくりのんびり付き合うことを受け入れて、朗らかに笑って日々を過せるようにしましょう。