静電気が起きやすい体質とは!?4つの原因と8つの対策について

冬になると、どこかに触れただけで静電気が起きてびっくりするという方も多いのではないでしょうか?
ドアノブや車に触れただけでバチっとしてしびれるのは嫌なものです。
この静電気、人によって静電気が起こりやすかったり、そうでなかったりしますよね。
なぜ静電気は発生するのでしょうか?
この記事では、静電気が発生する条件や人間の体への影響、そしてそれを防ぐための方法などについてまとめました。
あなたが気になってることはありますか?
静電気が起こりやすい体質の人
そもそも静電気はなぜ起こるのでしょうか?
私たち人間をはじめ、身の回りに存在するほとんどの物質は、電気を持っているものなのだそうです。
この電気にはプラスとマイナスがあり、お互いがバランスを保って安定して存在しているのですが、摩擦など外からの強い刺激が加わると、マイナスの電気が離れていくそうです。
この状態のことを帯電状態といい、電気の状態が不安定になっているため、私たちの体にとって不都合なことが起こる可能性が出てくるのだとか。
マイナス電気を失ったプラス電気は、他の物質などのマイナス電気を引き寄せようとするのですが、その時に静電気が発生するという仕組みになっているのですね。
静電気とは、プラス電気とマイナス電気が結合する時に発生する放電という現象で、その放電がうまくいかず衝撃を体で受けてしまうのが静電気体質というものなのだといえそうです。
静電気は乾燥している環境でたまりやすい性質を持っているようです。
逆に水は電気を通しやすいので、すぐに放電してしまうのですね。
冬場に静電気でバチッとなりやすい方は、体が乾燥しやすいいわゆる帯電体質といえそうです。
これには、生活習慣や食べ物,生活環境など様々な要因があるとされますので、その知識を持って改善していきたいものですね。
静電気の体への影響は!?
体が乾燥してくると血液中の水分も減ってきて、いわゆるドロドロ血になる可能性が高いといわれます。
血がドロドロになると血流が悪くなることから、肩こりや冷え性になりやすくなったり、血管が詰まりやすくなって脳梗塞や心筋梗塞のリスクも高まると言われておりますので注意が必要ですね。
また、静電気は放電される時に体内のカルシウムやビタミンCを奪っていく性質があるそうです。
これが原因で肌荒れになったり風邪をひきやすくなる可能性もあるでしょう。
さらに体が静電気を帯びると、モップのようにほこりやダニの死骸などを引き寄せやすくなるため、アレルギーなどを起こす可能性も高まると言われております。
静電気がおきやすい体質の人の4つの原因
静電気がおこることで健康への影響も懸念されるため、その原因を知って対策を講じたいものですね。
静電気体質だとあきらめる前に、その原因を知って対策を講じることもできそうですよね。
静電気が起きやすい体質や条件などを4つご紹介します。
原因1.乾燥肌によるもの
人間の体の表面は常に電気を帯びた状態にはなっているのですが、通常なら空気中や肌の水分を通して放電されていくのですね。
しかし肌が乾燥している状態になると、放電できず体に帯電してしまうため、静電気が発生しやすくなるそうです。
乾燥肌の方は常に肌に潤いを与えるとともに、室内の加湿などの対策も必要になるでしょう。
原因2.衣類の素材によるもの
冬場に服を脱ごうとする時に、静電気がバチっとして驚くことはないでしょうか?
衣類はその素材によって帯電性に違いがあるようです。
冬に切る起毛したセーターやコート類は、摩擦により特に帯電しやすい性質を持っているようですので、着用時にはその組み合わせに注意したり、帯電が起こりにくい素材を取り入れるなどの工夫が必要になりそうです。
原因3.血液がドロドロになっている
体の水分が失われると血液濃度が高くなり、いわゆるドロドロ血の状態になることはご存知でしょう。
通常体内は弱アルカリ性に保たれているのですが、血液がドロドロになると酸性化して体内のイオンバランスが崩れ、マイナスイオンが逃げやすくなるそうです。
この時、残ったプラスの電気がマイナスの電気取り戻そうと引き寄せることで静電気が発生するといわれます。
原因4.生活習慣の乱れや睡眠不足によるもの
静電気体質には、体内の血の巡りが関係しているといわれます。
睡眠不足からくる疲れやストレスは、血流や新陳代謝の力を低下させて肩こりや冷え性になりやすいのですね。
体調がこのような状態に傾くと、血がドロドロになったり体内のイオンバランスが崩れたりするので、静電気が起こりやすい状態になるようです。
静電気がおきにくくするための8つの対策方法
あのバチッとくる嫌な静電気を起こさないようにするにはどうしたらいいのでしょうか?
これまでにご紹介した静電気体質を改善することはもちろん、日々のちょっとした工夫や気遣いで静電気が起こりにくくできたらいいですよね。
8つの対策方法についてご紹介します。
対策1.衣類の着合わせに気をつける
冬場は特に重ね着をしますので、衣服がこすれることによって摩擦が起きて静電気が発生すると言われます。
全般的に起毛している布地は帯電しやすいようですが、それらはプラスよりの電気を帯びやすいものとマイナスよりの電気を帯びやすいものに分けられるそうです。
プラスとマイナスの組み合わせは静電気が発生しやすく、プラス同士,マイナス同士の組み合わせは発生しにくいというデータがありますので、これを参考にして洋服の着合わせを工夫するとよさそうですね。
対策2.静電気が起きやすい素材
起毛している繊維や、ナイロン,ポリエステル,アクリルなどの合成繊維は静電気が起きやすい素材といえそうです。
逆に木綿,絹,麻などの天然繊維は電気を帯びにくいとされます。
さらに、繊維によってプラスに帯電するかマイナスに帯電するかの分類をすることもできるのですね。
✅プラスに帯電・・・ナイロン,ウール
✅マイナスに帯電・・・アクリル,ポリエステル
木綿や絹などの天然素材はどちらにも帯電しにくいということです。
対策3.こまめに水分補給をする
乾燥は静電気の大きな原因になりますので、意識的に水分補給を行うのが大切になります。
この際、緑茶やコーヒーなどは利尿作用があるため、マイナスイオンを摂取できるミネラルウォーターや白湯,湯冷ましなどを飲む方が効果的ともいわれています。
ただし、コーヒーにはリン酸カリウムという血液浄化の助けをする効果に期待できる成分が含まれているため、体を健康な状態の弱アルカリ性に保つ効果が認められているそうです。
対策4.部屋を加湿する
冬は空気が乾燥しやすい季節ですし、常にエアコンなどで室内を暖めている場合、静電気が起こりやすい環境になりがちですよね。
もちろん加湿器などを使うのはオススメですが、濡れたタオルを部屋に干したりコップに水を入れて置くだけでも効果が期待できるようです。
石油ストーブなら水を入れたヤカンなどをかけたり、風呂のドアを開けておいたり、観葉植物を置くなど、日常生活の中で気軽にできる方法を見つけるといいでしょう。
対策5.肌をクリーム等で保湿ケアする
水分補給で体の中を潤したら、肌の表面も潤いを与えてあげましょう。
保湿用のクリームなどをこまめに塗ることで肌の乾燥をなるべく防ぐことも、静電気防止には効果的といわれます。
また、入浴時に使うボディシャンプーや入浴剤なども保湿効果の高いものを使うのもいいですね。
対策6.弱アルカリ性を保つ栄養を食べ物やサプリメントで摂る
静電気体質の人というのは体が酸性に傾きがちなので、健康体の状態である弱アルカリ性に戻すことが必要になるようです。
酸性になる主な原因はミネラル不足ということですので、カルシウム,ナトリウム,マグネシウム,カリウムを含むアルカリ性食品を積極的に食べるのがおすすめでしょう。
これらの条件を満たす食品の代表は、野菜,豆類,芋類,海藻類などといわれています。
また、マグロやイワシ,アジなどの魚を食べるのも効果的なのだそうです。
時間がなくて色々な食材を食べることができない場合は、サプリメントで補うのも1つの手段ですね。
これらの成分を含む具体的な食品の一例をご紹介しましょう。
カルシウムを含む食べ物
カルシウムは人間の体に最も多く含まれるミネラルで、体重の1.5%~2.0%ともいわれますが、大部分は歯や骨の成分になっているようです。
カルシウムには血液の凝固を抑える働きがあるそうなので、静電気の原因になるドロドロ血にも効果がありそうですね。
✅干物・・・干しえびや煮干し
✅海藻類・・・干しひじき,あおさ
✅野菜・・・パセリ,バジル,シソの葉,大根葉,ケール,水菜
✅種実類・・・ごま,アーモンド
ただし、海藻類などは一度で食べる量が限られているので、それほど多くのカルシウムが摂取できるわけではなさそうです。
マグネシウムを含む食べ物
エネルギー代謝に関わる酵素で、カルシウムと一緒になって体の状態の維持をする働きをするそうです。
✅種実類・・・ひまわりの種,かぼちゃの種
✅海藻類・・・あおさ
✅魚介類・・・干しエビ
ナトリウムを含む食べ物
細胞内外の浸透圧調節や糖の吸収、神経や筋肉細胞の活動に関与しているそうですが、摂取しすぎるとむくみや高血圧につながる可能性があるようです。
✅魚加工食品・・・イカの塩辛,あさりの佃煮,ちりめんじゃこ,からし明太子
✅野菜加工食品・・・梅干し,ザーサイ,紅しょうが,漬物類
✅肉加工食品・・・生ハム,ビーフジャーキー,ソーセージ
✅海藻類・・・乾燥わかめ,塩昆布
✅インスタント麺,麺類
カリウムを含む食べ物
ナトリウムと同じく、細胞内外の浸透圧調節や神経や筋肉細胞の活動に関わっているようです。
✅豆類・・・納豆,大豆,小豆,きな粉
✅種実類・・・ピスタチオ,落花生,アーモンド,ゆで栗
✅果実類・・・アボカド,干しぶどう,干し柿,バナナ,メロン,キウイフルーツ
✅野菜類・・・干ししいたけ,切干大根,かんぴょう,パセリ
✅魚介類・・・煮干し,するめ,佃煮類
✅肉類・・・ビーフジャーキー,生ハム,鳥ささみ,豚ヒレ肉
✅海藻類・・・こんぶ,わかめ,ひじき,あおさ
対策7.鍋を食べる
冬は鍋が美味しい季節ですよね。鍋が沸騰した時にでる湯気や蒸気にはマイナスイオンが含まれているようですので、静電気対策にはぴったりでしょう。
また、鍋を食べると体が温まり血流もよくなり、静電気が起こりにくくなりますので、まさに一石二鳥の料理なのですね。
対策8.静電気防止剤入り柔軟剤を使用する
衣類の摩擦による静電気を押さえるために、洗濯時に静電気防止剤入りの柔軟剤を使うのもよさそうです。
持ち歩きができる静電気防止スプレーなども、気になった時にすぐ使えるのが便利ですね。
対策9.静電気防止グッズを使う
静電気を放電できるグッズが手軽に入手できますので、それを身につけておくのもおすすめの方法でしょう。
キーホルダーのような形や手首につけるタイプ、貼り付けるシート状のものなど、用途に応じて選べるのがうれしいですね。
まとめ
冬場の静電気に悩まされている方は多いでしょう。
静電気体質になるのには理由があり、それをちゃんと理解して適切な対策を講じれば軽減されるものであることがわかりました。
静電気がたまりやすい人の共通した特徴
✅体が乾燥しやすい人
✅ドロドロ血などで血流の悪い人
✅帯電しやすい素材の衣類を着ている人
静電気を起こさないための方法
✅服の素材に気をつけて着合わせる
✅こまめに水分を摂取する
✅部屋を加湿する
✅手肌の保湿を行う
✅体を弱酸性にする成分を摂取する
✅静電気防止効果のあるグッズや柔軟剤などを使う
静電気が起こりやすい体質は、慢性的に体が酸化していたり健康状態の改善が必要な状態につながることもあるようです。
自分の生活スタイルに合わせた無理のない方法で対策をして快適に過ごしたいものです。