マヌカハニーのUMFとMGOってなに!?期待できる効果や選び方について

「奇跡のはちみつ」と言われ最近話題になっているマヌカハニーですが、名前は知っていても、どのような効果があるのか知らない方はまだまだ多いと思います。
マヌカハニーは、普通のはちみつよりも栄養価が高く、様々な効果が期待できると言われています。また、マヌカハニーには、UMFやMGOといった表示が記載されていますが、なんの表示なのか気になりますよね。
今回は、マヌカハニーのUMFやMGO何なのか、効果や選び方についてご紹介していきます。
あなたが気になってることはありますか?
マヌカハニーとは
マヌカハニーとは、ニュージーランドに自生しているフトモモ科のマヌカという木の花から採れるはちみつのことで、ニュージーランドのみで生産されています。
マヌカは、12月頃にたった1ヶ月ほどしか花を咲かせないため、マヌカハニーは希少価値の高いはちみつです。
学名では「ギョリュウバイ」という木なのですが、先住民であるマオリ族が病気や怪我の治療に古くから利用していることから、マオリ語で「復活の木」「癒しの木」を意味する「マヌカ」と呼ばれています。
マヌカハニーは、年間1600tがニュージーランドで生産されているのですが、それ以上のマヌカハニーが世界中で販売されていて、ニセモノが出回っていることもあるので注意が必要です。
マヌカハニーの成分は?
マヌカハニーは天然のはちみつであり、加熱処理はされていないため、栄養成分が損なわれず栄養価がとても高いと言われています。
マヌカハニーの主成分は、ブドウ糖(グルコース)、果糖(フルクトース)、オリゴ糖といった糖質で、脳や体を動かすエネルギーになったり、腸内の善玉菌のエサになり腸内環境を整えて免疫力を高める効果が期待できます。
そのほかにも、マヌカハニーには健康や美容に欠かせない栄養素がたっぷり含まれています。
✅ビタミン類
ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンK、ビオチン、ニコチン酸、葉酸、パントテン酸
✅ミネラル
カリウム、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、リン、鉄、銅、亜鉛、マンガン
✅アミノ酸
バリン、ロイシン、イソロイシン、アラニン、アルギニン、リジン、アスパラギン酸、グルタミン酸、プロリン、スレオニン、メチオニン、ヒスチジン、フェニルアラニン、チロシン、グリシン、セリンなど
✅ポリフェノール
カフェ酸、p-クマル酸、フェルラ酸、ケンフェロール、クリシン、ケルセチン、バニリン酸、ガランギンなど
マヌカハニーのUMFとMGOについて
マヌカハニーには、UMFやMGOなどの表示があります。
これらの表示について「なんのことだろう?」と不思議に思われた方も多いと思います。
UMFやMGOは、一体何を表したものなのか解説していきます。
マヌカハニーのUMFとは
マヌカハニーに表示されているUMFとは、Unique Manuka Factor(ユニーク・マヌカ・ファクター)の略で「マヌカハニー独自の要素」という意味で、マヌカハニーの抗菌活性力を表しています。
1998年、当時はまだマヌカハニーに含まれている抗菌性物質が何なのかが判明していなかったため、UMFと名付けられマヌカハニー研究の第一人者ピーター・モラン博士により発表されました。
マヌカハニーに記載されているUMFの数値は、数字が大きければ大きいほど抗菌力が高く、例えばUMF20+であれば、濃度20%のフェノールという消毒薬の抗菌作用と同じであるという意味になります。
ちなみにUMF10+以上のものは「アクティブ・マヌカハニー」と呼ばれていて、ニュージーランドでは医療現場で使われることもあるそうです。
マヌカハニーのMGOとは
MGOとは、マヌカハニーに含まれる抗菌性物質であるメチルグリオキサールのことです。
メチルグリオキサールは、天然に生成される抗菌性物質で、2008年にドレスデン工科大学の食物科学研究所所長、トーマス・ヘンレ教授によりマヌカハニーの抗菌作用は、主にメチルグリオキサールによるものである事が発見されました。
全世界の80以上のはちみつを研究したところ、メチルグリオキサールが1kg当たり7mgを超えて含まれていることはほとんどありませんでしたが、ニュージーランド産マヌカハニーの一部には、1kg当たり30mg〜700mgという通常のはちみつの約70倍ものメチルグリオキサールが含まれている事がわかったそうです。
MGOは、マヌカハニー1kg当たり何mgのメチルグリオキサールが含まれているかを表していて、例えばMGO100+なら、そのマヌカハニー1kgに100mgのメチルグリオキサールが含まれていることを表していて一番多いものではMGO1100+のものもあるそうです。
またMGOという表示は、株式会社TCNが商標登録しているため、日本国内でMGOを表記できるのは株式会社TCNのみです。
マヌカハニーのUMFとMGOの違いとは
マヌカハニーのUMFとMGOの違いは、UMFは、抗菌力や濃度を表す数字で、MGOは、抗菌性物質の含有量を表していることです。
また測定方法などにも違いがあり、UMFは±25%〜±40%程度の誤差があるというデメリットがあり、どちらかというとMGOの方がより正確な数値で表されていると言われています。
マヌカハニーの期待できる効果とは
マヌカハニーがすごいはちみつであることはわかりましたが、どのようなことに効果が期待できるのでしょう。
大注目のマヌカハニーの期待できる効果についてご紹介していきます。
腸内環境を改善する整腸作用
マヌカハニーには、MGO(メチルグリオキサール)という強い殺菌効果を持つ成分が含まれているため、大腸菌やサルモネラ菌など、食中毒を引き起こしたり腸内環境を悪化させる悪玉菌を殺菌し腸内環境が整いやすい状態にする効果が期待できるそうです。
さらに、マヌカハニーに含まれているとオリゴ糖は、善玉菌のエサになり善玉菌を増やす効果が期待できるため、腸内環境を改善する整腸作用があると言われています。
腸内環境が良くなると便秘や下痢が改善されるだけでなく免疫力がアップする効果が期待できるそうです。
ピロリ菌などの胃腸の消毒殺菌作用
ピロリ菌とは、ヘリコバクター・ピロリの略で、 胃の中に住みつき胃の粘膜を傷つける細菌のことです。ピロリ菌が胃に住み着くと胃もたれや胃潰瘍など胃腸の不調を起こしやすく、胃がんになる確率が20倍も跳ね上がると言われています。
マヌカハニーに含まれるMGO(メチルグリオキサール)には、ピロリ菌を殺菌する効果が期待でき、胃腸を消毒殺菌してくれます。また、免疫力を高める効果も期待できるのでピロリ菌などに負けない体にしてくれると言われています。
喉の痛み・鼻づまり・インフルエンザなどの風邪予防
マヌカハニーには、MGO(メチルグリオキサール)の抗菌活性効果に加え、ビタミン、ミネラル、アミノ酸などが豊富なため、インフルエンザのような細菌やウイルス感染が原因で起こる風邪にも効果が期待できます。
また、マヌカハニーには炎症を抑える効果も期待できるため、喉の痛みを抑えたり、鼻の通りをよくし鼻づまりを改善する効果にも期待できると言われています。
口内炎・虫歯・歯周病予防
マヌカハニーははちみつなので、虫歯の原因になると思われる方もいると思いますが、マヌカハニーに含まれる糖分は虫歯になりにくいと言われています。
また、マヌカハニーに含まれるMGO(メチルグリオキサール)には、虫歯の原因菌であるミュータンス菌などの細菌を抑制する効果が期待できるため、虫歯や歯周病を予防したり、炎症を抑える効果により口内炎にも効果が期待できるそうです。
炎症・切傷・火傷の治りを早める効果
マヌカハニーは、傷口から汚れなどを取り除き、殺菌して炎症を抑える効果が期待できるため、炎症・切傷・火傷の治りを早めるのに効果的だと言われています。
また、傷口を湿らせた状態で治療する湿潤療法にもぴったりで、傷口にぬることで細菌やウイルスの繁殖を防ぎ、早く綺麗に治す効果が期待できるそうです。
ニキビ・肌荒れ改善など美容効果にも期待
マヌカハニーは、美容効果もあることで有名です。
マヌカハニーはMGOの殺菌力により、ニキビの原因菌であるアクネ菌を殺菌してくれるためニキビを予防したり、ニキビを治す効果が期待できるそうです。
また、炎症を抑えることにより肌荒れを改善したり、美白効果などにも期待できるそうです。
マヌカハニーの選び方ポイントとは
たくさんの効果が期待できるマヌカハニーですが、選び方のポイントがあります。まずマヌカハニーを選ぶ上で一番大切なのは、本物であることです。
残念なお話ですが、偽物が出回っていることもあるそうで、当然偽物だとマヌカハニーのような効果は期待できません。
マヌカハニーを購入する際は、しっかりしたメーカーのもので、特有成分メチルグリオキサール含有量測定試験分析書という検査証明書が付いているものがおすすめです。
数値の選び方については、マヌカハニーに初めてチャレンジする場合は、味などが合わないこともあるので「UMF10+」「MGO100+」あたりのものを試してみるのもおすすめです。
長期間の摂取で効果が期待できる程度の数値です。健康や美容を重視するなら、「UMF16+」「MGO250+」くらいからのものを、さらに効果が欲しいという場合は、「UMF20+」「MGO400+」以上のものを選びましょう。
マヌカハニーは、希少なものなので数値が上がると値段も高くなります。
マヌカハニーの効果が期待できる食べ方とは
マヌカハニーには様々な効果が期待できることがわかりましたが、どのような食べ方をすると、より効果が期待できるのでしょう。
マヌカハニーの効果が期待できる食べ方をご紹介していきます。
どんな味?
マヌカハニーは、普通のはちみつとは味が違うと言われています。マヌカハニーは、濃厚で独特の風味があるそうで、数値が上がるほど風味はきつくなるそうです。
はちみつの味に薬のような風味と表現されることもあります。また、マヌカハニーが採取された場所やメーカーなどによっても味が異なります。
食べるタイミングは
マヌカハニーは、普通のはちみつよりも栄養素が豊富で、様々な効果が期待できるため、より効果的なタイミングで食べることが大切です。
マヌカハニーは、胃の中が空っぽである空腹時に食べると、より良い効果が期待できると言われています。
マヌカハニー特有の成分であるMGO(メチルグリオキサール)の抗菌作用は、とても強力なため胃酸などにも負けてしまうことなく、胃の中や腸でしっかり活躍してくれます。
食べる頻度(量)は
マヌカハニーを食べる頻度は、健康維持のためであればティースプーン一杯程度5ml〜15mlを1日3〜4回、または、大さじ1杯ほどの量を、1日4〜5回を目安にするといいそうです。
薬ではないので制限はありませんが、糖分の取りすぎになるためほどほどに食べることがポイントです。
味が苦手の場合のおすすめの食べ方
どうしてもマヌカハニーの味が苦手だと言う方もおられると思います。
そんな時は、ホットコーヒーやホットココア、レモネードなどの飲み物に入れるのがおすすめです。
長時間煮詰めたりしなければ、ホットの飲み物であってもマヌカハニーの成分は壊れることはないので安心してください。料理では、手作りのドレッシングなどに甘みを加える時などに利用するのもいいでしょう。
それでもマヌカハニーが苦手である場合は、マヌカハニーのキャンディーやサプリメントを利用するのがおすすめです。自分にあった取り入れ方を探してみてください。
マヌカハニーの副作用ってあるの?
マヌカハニーは、薬ではないので摂取量の制限なども基本的にはなく、副作用が起こることもほとんどなく安全であると言われています。ですが、マヌカハニーに限らず、どのような食べ物にもアレルギーというものがあるので、その点では注意が必要です。
注意点
マヌカハニーははちみつですので、ボツリヌス菌という菌がいます。
一歳未満のお子様は、ボツリヌス菌に対する抵抗力がまだないため、マヌカハニーなどのはちみつを食べると命に関わる状態になる可能性もあります。
一歳未満のお子様には、マヌカハニーを与えないようにしてください。
また、マヌカハニーを食べたりすることにより、かゆみや湿疹などのアレルギーの症状が出る可能性もあります。異変が起こった場合は、すぐに使用を中止し病院を受診するようにしてください。
まとめ
「マヌカハニーのUMFとMGOってなに!?期待できる効果や選び方について」わかりやすくまとめてみました!
☑マヌカハニーはニュージーランドのマヌカの木の花から採れるはちみつ
☑ マヌカハニーの主成分は良質な糖質で健康や美容に欠かせない成分が豊富
☑マヌカハニーのUMFは、抗菌力や濃度を表す数字で、MGOは抗菌性物質の含有量を表している数字でMGOの方が測定法が正確である
☑マヌカハニーは、メチルグリオキサールの効果で健康や美容にいい成分にが豊富に配合されている
☑マヌカハニーは、メーカーのもので、特有成分メチルグリオキサール含有量測定試験分析書という検査証明書が付いているものを選ぶ
☑マヌカハニーは、空腹時に1日4〜5回が目安
☑マヌカハニーは、1歳未満には与えないこと、アレルギーに注意!
マヌカハニーを生活に取り入れる場合は、失敗のないように信頼できるものを選ぶようにしてください。
注意点をしっかり守り、安全に取り入れましょう。