吹き出物ができる原因とできる場所ごとの対策は!?

吹き出物は「大人ニキビ」と呼ばれることもあり、20歳以上になってからできるでき物のことです。
成人の約90%の人が経験したことがあると言われているほどよくある吹き出物ですが、若い頃にできるニキビとは違い、治りにくく、原因になることもたくさんあるという特徴があります。
鏡を見た時、吹き出物ができているとすごく悲しくなりますよね。
できてしまった場合、適切に対処しないと悪化したり跡が残ってしまうこともあるので注意しなければなりません。
吹き出物ができてしまう原因や、できる場所ごとにどのように対策すれば良いのかなどをご紹介していきたいと思います。
あなたが気になってることはありますか?
吹き出物ができる原因
吹き出物はしっかりスキンケアしているつもりでも、なぜか突然できてしまったりしますよね。
吹き出物ができてしまう原因はたくさんあるので、まずは原因をご紹介したいと思います。
ストレス
ストレスは吹き出物ができてしまう原因になります。
ストレスが溜まると、交感神経と副交感神経のバランスにより保たれている自律神経が乱れてしまいます。
自律神経は様々な体の機能に影響を与える神経なので、乱れてしまうと男性ホルモンである副腎皮質ホルモンを過剰分泌させてしまいます。
男性ホルモンは皮脂を分泌させる器官である皮脂腺を刺激してしまう性質があるため、皮脂を過剰分泌させたり、皮膚の角化を促進する働きがあるので毛穴を詰まらせてしまい常在菌であるアクネ菌の増殖により吹き出物ができてしまいます。
寝不足
睡眠不足も自律神経が乱れホルモンバランスが崩れて男性ホルモンの影響で皮脂が過剰分泌し皮膚の角化がおこり吹き出物ができてしまいます。
また、古い角質が剥がれ新しい肌に生まれ変わる、肌のターンオーバーは睡眠中に行われるのですが、睡眠不足になるとこのターンオーバーが遅れてしまうため、古い角質がいつまでも剥がれ落ちず残ったままになることで、毛穴がふさがりアクネ菌が増殖し吹き出物ができてしまいます。
喫煙
喫煙は様々な病気の原因になると言われていますが、吹き出物ができる原因にもなります。
たばこに含まれているニコチンには、血管を収縮する作用があり血流が悪くなってしまうため、肌に栄養や酸素が送られなくなってしまいます。
栄養や酸素が不足した肌細胞は働きが悪くなり、肌のターンオーバーが遅れてしまい、古い角質が毛穴を塞ぐため吹き出物ができてしまいます。
また、吹き出物を予防する効果のあるビタミンCを破壊してしまうため吹き出物の悪化にも繋がります。
アルコール摂取
アルコール摂取は、「皮脂の過剰分泌」「毒素の排出」「ビタミン不足」により吹き出物ができてしまいます。
ビールなどのアルコールには糖質がたくさん含まれていて、脂っこいものをおつまみとして食べることで、糖質や脂質の取りすぎになり、皮脂が過剰分泌し吹き出物ができてしまいます。
また、アルコール摂取によりアルコールを分解する機能を持つ肝臓の機能が低下し、アルコールを分解しきれなくなると毒素が肌から吹き出物として出てきてしまいます。
さらに、アルコールを分解するためには大量のビタミンBが必要なため、アルコール摂取するとビタミンBが不足し吹き出物ができやすい状態になってしまいます。
食生活
食事を摂らなかったり偏った食事などの食生活の乱れは、吹き出物ができる原因になります。
脂っこいものや甘いものを食べ過ぎると皮脂腺が刺激を受け余分な油分が皮脂として過剰分泌してしまいます。
また、肌のもととなるタンパク質や皮脂の酸化を防ぐビタミンが不足してしまうと、肌のターンオーバーがうまくできなかったり、皮脂のコントロールができないため吹き出物ができてしまいます。
ホルモンバランス
ホルモンバランスにより吹き出物ができることもあります。
ホルモンバランスは、生理や更年期障害、ストレスなど様々なことが原因で乱れてしまいます。
ホルモンバランスが乱れると、男性ホルモンが増え皮脂が過剰分泌し、肌を角化することで毛穴がふさがりアクネ菌が増殖して吹き出物ができてしまいます。
吹き出物の症状とは!?
吹き出物はどんどん進行してしまうため、早めに対処することが大切です。
できてしまった吹き出物が今どのような状態なのか確認してみましょう。
進行その1-白ニキビ
吹き出物の初期段階である白ニキビは「閉鎖コメド」「閉鎖めんぽう」と呼ばれることもあり、毛穴に皮脂、角質、汚れなどが詰まって塞がれているだけの状態のニキビのことです。
白ニキビは、膿が溜まった黄ニキビと間違われやすいですが、白ニキビは、痛みはなく色もほとんどありません。
白ニキビは炎症を起こしていないため、正しい洗顔とスキンケアで簡単に改善できると言われております。
進行その2-黒ニキビ
黒ニキビは、白ニキビが悪化したニキビのことで、毛穴に詰まった皮脂などが詰まりすぎて毛穴から溢れ皮膚表面にでて、空気に触れることで酸化し黒くなった状態のニキビです。
まだ炎症は起きていないため、正しい洗顔で汚れを取り除き、保湿などのスキンケアができれば綺麗に改善できると言われております。
潰してしまう方もいますが、雑菌などが入り炎症を起こしてしまうので潰さないようにしてください。
進行その3-赤ニキビ
赤ニキビは黒ニキビが悪化し炎症を起こしてしまった状態のニキビで痛みがあります。
毛穴に皮脂や古い角質がつまった白ニキビ、黒ニキビの状態が続くとアクネ菌という常在菌が毛穴の中で皮脂を餌にして増殖し、活性酸素を出してしまうため炎症を起こしてしまいます。
赤ニキビになり炎症を起こすと、間違ったケアをしてしまうとニキビ跡が残ってしまうので、皮膚科を受診するのがおすすめです。
進行その4-黄ニキビ
赤ニキビが進行し悪化してしまうと、黄色い膿が吹き出物の中に溜まり黄ニキビになります。痛みも強くとても目立ちます。
膿は吹き出物の原因菌でもあるアクネ菌と戦っていた血液中の好中球という成分の死骸です。
黄ニキビの状態になると表皮の次にある真皮にまで炎症が起こっているので、自分で潰したりすると悪化したり跡が残ってしまいます。できれば皮膚科を受診し治療してください。
進行その5-紫ニキビ
紫ニキビは、吹き出物が最も重症化してしまった状態のことです。
膿んでしまった黄ニキビを放置してしまうと、血流が悪くなり膿に血が混じって紫ニキビになります。
この状態になると必ず皮膚科を受診し適切な治療を受ける必要があります。
吹き出物のできる場所によって原因が違うの!?
吹き出物はできる場所によって様々な原因があります。
吹き出物ができている場所を確認し、原因を知り改善するようにしましょう。
頭
頭の吹き出物の原因
・皮脂の過剰分泌
・シャンプーやトリートメントなどの洗い残し
・スタイリング剤
毛穴がふさがることが原因になります。
頭は皮脂腺が多いため、皮脂が過剰分泌しやすく、シャンプーやリンス、トリートメントの洗い残しにより毛穴が塞がり吹き出物ができてしまいます。
皮脂が過剰分泌してしまうことは避け、シャンプーなどが頭皮についたままにならないようにしっかり洗い流し、スタイリング剤は頭皮につかないように気をつけてください。
乾燥は皮脂の過剰分泌を招くため、頭を洗うときは熱すぎないお湯で優しく洗うようにしてください。
おでこ
おでこに吹き出物ができる原因
・シャンプーやトリートメントなどの洗い残し
・ファンデーションなどのメイク
・前髪による刺激
上記の事で毛穴が詰まってしまうことが原因になります。
シャンプーやメイクなどはしっかり洗い流すようにし、前髪はできるだけおでこに触れないようにしておきましょう。
鼻
鼻の吹き出物の原因
・皮脂の過剰分泌
・不潔な手で鼻を触ること
・ファンデーションなどのメイク
鼻は皮脂腺が多く毛穴が深く皮脂やよごれが詰まりやすく、ついつい触ってしまう場所なのでばい菌が入り吹き出物ができてしまいます。
毛穴を隠そうと厚化粧になりターンオーバーがうまくできず毛穴が詰まることもあります。
皮脂が過剰分泌するようなことには気をつけるようにし、メイクはやさしくしっかり落とすようにしてください。
また頻繁に鼻を触ったりすることも避けてください。
頬
頬の吹き出物の原因
・ファンデーションなどのメイク
・皮脂汚れ
・古い角質
・糖質脂質の取り過ぎ
・アルコール摂取
・髪による刺激
頬の毛穴は小さく皮脂やファンデーションなどが詰まりやすいため吹き出物がすぐにできてしまいます。
また、頬は体の中で解毒しきれなかったアルコールなどの毒素が吹き出物として出やすい場所でもあります。
頬に吹き出物ができる場合は、やさしくしっかりクレンジングな洗顔をすることを心がけ、脂質、糖質、アルコールの摂りすぎには注意してください。また、横髪が頬を刺激しないように気をつけましょう。
口周り
ご存知の方も多いと思いますが、口の周りの吹き出物は、暴飲暴食やストレスなどにより胃が不調を起こしていることが原因と考えられます。
また、ビタミン不足が原因になることもあるそうです。
口の周りに吹き出物が出来た場合は、暴飲暴食をやめ、消化によい胃に優しいものやビタミンを意識して摂取するようにしてください。
あご
あごの吹き出物の原因
・脂質の取りすぎ
・腸内環境の悪化
・ホルモンバランスの乱れ
顎には男性ホルモンが多くあるそうで、皮脂が過剰分泌しやすいそうです。
食生活を改善しホルモンバランスを整えて体の中から綺麗に治すようにしてください。
首
首の吹き出物の原因
・ストレス
・ホルモンバランスの乱れ
・紫外線
・シャンプーやトリートメントなどの洗い残し
首に吹き出物が出来たときは、ストレスを溜めないようにしたり、できるだけホルモンバランスが乱れないように気をつけましょう。
また紫外線対策や、洗剤などの洗い残しのないように清潔に保ちましょう。
胸元
胸元は、汗や皮脂がたまりやすくベタベタすることが多いと思います。
なので毛穴を詰まらせやすく吹き出物が出来やすい場所です。
こまめに汗などを拭き取り清潔に保つようにしてください。
背中
背中も胸元同様、汗や皮脂などの汚れが毛穴に詰まることにより吹き出物が出来やすいです。
また、シャンプーや洗剤などの洗い残しものこりやすいので、しっかり洗い流し清潔に保つように心がけてください。
腕
腕の吹き出物の原因
・乾燥
・ボディソープなどの洗い残し
・洗いすぎ
・紫外線刺激
腕は皮脂の分泌が少ないため乾燥しやすい場所なのですが、乾燥してしまうと肌が皮脂を分泌しようとしてしまうため、皮脂が気丈に分泌されてしまうと毛穴がつまり吹き出物が出来てしまいます。
また、ボディソープなどの洗い残しが毛穴に詰まったり、洗いすぎて乾燥することも原因になるので気をつけてください。
紫外線対策も忘れずに。
お尻
お尻の吹き出物の原因
・皮脂の過剰分泌や蒸れ
・下着の摩擦
お尻は汗をかくと蒸れやすく皮脂が過剰分泌し、下着の摩擦で角質が硬くなり毛穴がつまり吹き出物ができてしまいます。
蒸れにくい通気性の良い下着を選ぶようにしてください。
また吹き出物とは違う粉瘤が出来やすい場所でもあるため皮膚科を受診することもおすすめです。
足
足の吹き出物の原因
・ホルモンバランスの乱れ
・ムダ毛処理
ホルモンバランスの崩れで皮脂が過剰分泌することやムダ毛処理の刺激で毛穴が塞がってしまうことで吹き出物ができてしまいます。
ホルモンバランスが崩れてしまわないように気をつけムダ毛処理も正しく行いましょう。
吹き出物に有効な栄要素ってあるの!?
できると悲しい吹き出物ですが、吹き出物を改善したり予防する効果のある栄養素があります。
吹き出物に有効な栄養素を知り、改善や予防のためにしっかり摂取するようにしましょう。
ビタミンC
ビタミンCは、「美肌ビタミン」と言われることもあり吹き出物の改善や予防に有効な栄養素です。
ビタミンCには強い抗酸化作用があり、炎症の原因となる活性酸素を抑えるのとで炎症を沈めたり予防する効果があります。
また、ビタミンCにはコラーゲンを生成する働きがあるため吹き出物により損傷した皮膚を修復する働きもあります。
とくにストレスにより吹き出物ができやすい人は、ビタミンCを日頃からしっかり摂取するようにしてください。
食べ物に含まれているビタミンCは、水溶性で水や熱に弱く失われやすいため、サプリメントからの摂取がおすすめです。
ビタミンB群
ビタミンB群は吹き出物の改善や予防に効果的な栄養素です。
ビタミンB2は、皮脂の分泌をコントロールする栄養素なので皮脂の過剰分泌を防いでくれる役割があります。
また、ビタミンB6には、肌の生まれ変わりであるターンオーバーを促進する作用があるため、これらが不足してしまうと吹き出物ができる原因になります。
吹き出物ができてしまった場合も、改善するのに必要な栄養素です。
ビタミンB群は、たんぱく質が豊富な、肉類、魚介類、大豆製品なとまに豊富に含まれています。
サプリメントを利用するのもいいでしょう。
保湿
吹き出物の改善予防にはしっかり保湿することが大切です!
皮脂の過剰分泌は吹き出物の原因になるため保湿はしてはいけないと思っている方もいるかもしれませんが、保湿せず乾燥してしまうと皮脂の過剰分泌や肌の角化につながり吹き出物ができたり、吹き出物の悪化につながります。
吹き出物ができやすいという人は、水溶性の保湿成分がおすすめです。
水溶性保湿成分
・セラミド
・ヒアルロン酸
・コラーゲン
・エラスチン
これらが含まれている化粧水を使うのがおすすめです。
また、できるだけ油分の少ないオイルフリーのものを使うことがおすすめです。
まとめ
吹き出物ができてしまうとかなりブルーな気持ちになりますよね。
できればできないように予防するようにしてください。
保湿などのスキンケアも大変重要ですが、食生活や生活習慣など改善しなければならない点がたくさんあることがわかりました。
しっかり改善するようにし、吹き出物を改善予防するようにしてください。