朝シャンのメリットとデメリット。薄毛の原因になるって本当?

ほとんどの人は、毎日シャンプーをして、髪の毛を洗っていると思います。
生活のリズムや髪・頭皮を気にして、朝シャンをする人と、夜シャンをする人に分かれると思いますが、実は、朝シャンは夜シャンに比べてメリットもありますが、髪や頭皮にダメージを与えやすいって知っていましたか?
今回は、そんな朝シャンの歴史からメリット・デメリット。注意点などについて紹介していきたいと思います。
あなたが気になってることはありますか?
朝シャンとは!?
そもそも、朝シャンってどんな行動を言うのでしょう。
読んで字のごとくですが、「朝にシャンプーをすること」です。
実際には、夜洗髪を行う習慣がなかったり、朝洗髪をする習慣がある場合に、朝シャンプーをすることがあるのではないでしょうか。
また、夜に洗髪をしたとしても、朝になると、臭いが気になったり、寝癖が気になったりと、朝に洗髪する場合があるのではないでしょうか。
そこで、朝シャンの歴史と、どの位の人が朝シャンをしているのか調べてみました。
朝シャンの歴史について
もともとは、資生堂のCMから生まれた言葉のようです。1968年に発売された「モーニングフレッシュ」という製品のCMとして、社会現象にまで発展したそうです。
ただし、朝にシャンプーをするという習慣は、このCM以前にもあったようで、全体的におしゃれに気を使う人の比率が増えてきたのが、この1980年代と言われています。この頃から、朝会社や学校に行く前に、寝癖を直すため、髪を洗ってしまう人が増えたようです。
朝シャン派の人はどれくらいいるの!?
では、実際に朝シャンをする人はどのくらいいるのでしょうか。
夜にお風呂へ入らず、朝のシャワーだけで済ます人が3人に1人の割合でいるようです。また、洗髪に関して調べてみると、夜に1回洗う人が68%なのに対し、朝に1回洗うという人は16%のようです。さらに、朝も夜も洗うという人は15%もいるそうです。この事から、朝シャンをする人は31%程いることになります。
朝シャンの4つのメリット
朝シャンをする人が3人に1人いるということは、それだけメリットが多いということになりますよね。
では、朝シャンのメリットはどのようなことが挙げられるのでしょう。
4つのメリットを挙げ、それぞれについて考えてみました。
メリット1.寝癖を直せる
1つ目は寝癖を直すことが出来ます。最大のメリットでではないでしょうか。
ドラッグストアなどには、寝癖直し用のスプレーなど販売されています。また、寝癖直しに蒸しタオルで頭を包む人もいるのではないでしょうか。
髪の質や量によるとおもいますが、これらの方法で、夜に付いた寝癖が直りきらない人も、いっそのこと洗ってしまえば、寝癖が直る場合が多いのではないでしょうか。
メリット2.寝汗や、体臭を解消してくれる
人は寝ている間にも汗をかきます。また、皮脂も分泌しているようです。これらの分泌物が雑菌と交じり合うことで、体臭になることがあるそうです。
特に男性の場合、この体臭が原因で加齢臭になることがあるそうです。
朝、シャンプーやシャワーを浴びることで、これらの汚れを落とし、臭いを解消する効果が期待できます。
特に背中や脇の下、耳の周りなど、皮脂腺が集中している場所の汚れを落とすことで、更なる効果を発揮することが出来るのではないでしょうか。
メリット3.朝から活発に活動ができる
朝シャンをすると、「気分がすっきりして、1日のスタートが切れる。」と感じる人は多いのではないでしょうか。
人間には、自律神経があります。この自律神経には交感神経を副交感神経が存在し、人が活動しているときに活発になる神経を交感神経。安静時に活発になる神経を副交感神経と呼びます。疲れが溜まったり、ストレスが多くかかると、この自律神経が乱れてしまうようです。
この乱れを朝シャンで、刺激を与えることにより、回復する効果があるようです。また、洗髪だけでなく、シャワーを浴びると、身体も温まり、代謝も良くなるそうです。このため、交感神経が活発になり、目覚めが良くなる効果が期待できます。
メリット4.血行促進の効果がある
先ほど、朝のシャワーで身体が温まる話はさせていただきましたが、身体が温まることで、血行促進の効果も期待できます。
温かいシャワーを浴びることで、血管が拡張され、血液流れが良くなるそうです。腰痛や頭痛といったものを感じにくくなる効果が期待できるそうです。
朝シャンの6つのデメリット
これまで、朝シャンのメリットを挙げてきましたが、朝シャンは良いことばかりなのでしょうか?
そこで、朝シャンの気になるデメリットを6つ挙げて、それぞれについて内容を紹介していきます。
デメリット1.薄毛の原因
朝シャンが、薄毛の原因になる可能性があるということを、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
では、なぜこのようなことが言われるのかというと、薄毛の原因は数多くあります。
その中でも、頭皮の刺激や、生活習慣の乱れなどがあげられます。
通常、朝シャンは、出かける前に行うことから、頭皮を守るべき皮脂が無い状態で出かけることになります。
この結果、頭皮への刺激が強すぎて、過度のダメージを負ってしまうと考えられるようです。
デメリット2.洗い残しでかゆみの原因に
朝シャンをすると、どうしても慌しくなりませんか?
慌しい中で、シャンプーをすると、洗い残しが発生する可能性があります。
このため、頭皮や毛穴にシャンプーが残ったままになっている場合も考えられます。
では、頭皮にシャンプーが残っていると、どのようなことが起こるのでしょう。まず、頭皮が炎症を起こすそうです。炎症を起こすと、皮膚は痒くなりますよね。痒くなると、頭をかいてしまい、さらに炎症を起こすようです。
デメリット3.紫外線を受けやすくなる
実は人は寝ている間にも、頭皮から皮脂が分泌されています。
メリット2のなかで、皮脂や汚れを落とすことが出来ると紹介しましたが、この皮脂は、紫外線や刺激から頭皮を守る役割もしているそうです。
このため、過剰に皮脂を取り除きすぎると、守っていてくれた皮脂が無くなり、紫外線などのダメージを受けやすくなってしまうようなのです。
デメリット4.皮脂が過剰分泌されてしまう
シャンプーをすると、頭皮の皮脂を洗い流してしまいます。
適度な皮脂は、頭皮の健康に不可欠なようですが、乾燥してしまっている頭皮は、この乾燥を防ぐために、さらに皮脂を分泌しようとするそうです。
このため、過剰に皮脂を分泌する結果となってしまうそうです。過剰に分泌された皮脂で、ホコリが付着しやすくなり、汚れの原因と考えられています。
デメリット5.菌やダニが繁殖してしまう
皮脂が過剰に分泌され、頭皮にべたつきが生じる可能性は説明しましたが、この皮脂に付いた汚れと、乾燥して痛んだ頭皮とで、細菌感染の温床となることがあるそうです。
また、フケや汚れは、ダニにとって好物となります。ダニの好物があるということは、ダニの繁殖も助長してしまう可能性があるということに繋がるそうです。
デメリット6. 朝バタバタになり朝食を抜いてしまう
朝は、誰でも時間が惜しい場合が多いのではないでしょうか。
そんな時、シャンプーをすると、さらに時間が足りなくなってしまいますよね。
このため、朝シャンの時間を取りたいために、朝食の時間を削ってしまう人はいませんか?
朝シャンをして、活発に活動できる環境を整えても、活動するためのエネルギーである朝食を抜いてしまっては、健康にも問題が出てしまう可能性があります。
朝シャンする時の8つの注意点
朝シャンのメリットとデメリットを紹介してきましたが、やはり朝シャンは生活に欠かせない。という人も多いのではないでしょうか。
そこで、朝シャンをする時に注意すべき8つのポイントをまとめてみました。
注意点1.夜はコンディショナーだけでもする
コンディショナーは髪の内部にまでは浸透しませんが、髪の表面を整えてくれる効果があるそうです。
夜にシャンプーをしない人も、髪をお湯で十分にすすぎ、汚れを落とした後にコンディショナーを使うと、髪の保護に効果が期待できるそうです。
寝ている間に髪の調子を整えてくれるコンディショナーだけでも、夜に使ってみてはいかがでしょうか。
注意点2.時間に余裕を持ってしっかり洗い流す
朝シャンのデメリットの中に、頭皮にシャンプーが残っているために、炎症やかゆみの他、菌の繁殖の原因になるものがあります。
このため、朝シャンをしても、時間に余裕を持って、十分にシャンプーを洗い流すようにすると良いようです。
時間に余裕があれば、朝食を抜くこともなく、すっきりした気分で1日を過ごすことが出来るのではないでしょうか。
注意点3.スカルプ系は使わないでアミノ酸シャンプーを使う
シャンプーの種類に、スカルプ系とアミノ酸のものとありますよね。
朝シャンには、アミノ酸シャンプーがおすすめのようです。
その理由は、朝シャンをすると、どうしても頭皮のダメージが残るまま、外出することになります。頭皮を保護すべき皮脂も無い状態の場合が多いのではないでしょうか。このため、洗浄力の強いスカルプ系のシャンプーでは、そのダメージがより強くなってしまうそうです。
そこで、アミノ酸シャンプーの場合は頭皮と同じ弱酸性といわれています。また、洗浄力も強すぎないため、敏感肌の人や、乾燥肌の人にも適しているといわれています。
注意点4.シャンプーは泡立ててから使う
シャンプーを直接、頭の上から垂らす人はいませんか?実は、このやり方は頭皮へのダメージが大きいのです。
シャンプーは元々、泡立っている状態で、最も汚れが落とせるように作られているそうです。
頭皮で泡立てようとすれば、無駄な刺激を頭皮に与えかねません。
このため、手で泡立ててから髪に付けるようにすると、洗浄力が高い状態で、頭皮を傷付けることなく汚れを落とすことができるそうです。
注意点5.シャンプー後リンスをする
シャンプーをして汚れを落としたら、リンスをすることをおすすめします。
シャンプーにより髪や頭皮の汚れを落とすことで、ダメージも与えてしまっている場合が多いようです。
このため、リンスをしてケアをしてあげる必要があるそうです。
また、シャンプーだけで髪を乾かすと、ゴワゴワすることってありませんか。さらに、髪を傷めてしまう原因になるそうです。
髪が痛めば、抜け毛も増えてしまいます。髪のケアは十分に行う事が良いようです。
注意点6.外に出る時は帽子や日傘で紫外線対策をする
朝シャンをすることで頭皮の皮脂を取り除いて、直接紫外線の影響を受けやすくなる事はお話しました。
そこで、この紫外線の影響を減らすために、帽子をかぶったり、日傘をさしたりすることで、紫外線の影響を少なくして、頭皮へのダメージを減らしてあげる必要があるそうです。
注意点7.ドライヤーでしっかり乾かす
時間が無いからといって、半乾きのまま、外出することってありませんか?しっかり乾かすようにしてください。
半乾きの状態では、頭皮の菌の繁殖を助長するだけでなく、汚れも付きやすくなるそうです。
さらに、菌が繁殖すると臭いが出てきてせっかくシャンプーしたのに、臭くなることも考えられます。
注意点8.朝シャンのペースを減らす
朝シャンにも、メリットとデメリットがあります。
メリットだけ見てみると、毎日したくなりますが、デメリットだけ見ると、やらない方が良いのではと思ってしまいます。
朝シャンを毎日するのではなく、ダメージを与えない程度のペースでしてあげるということも、重要なことではないでしょうか。
まとめ
朝シャンは、3人に1人が行っている行為のようです。メリットもありデメリットもありますね。それぞれが自分に合った方法でシャンプーを行ってほしいと思います。
では、この記事で紹介した、朝シャンのメリットとデメリット、注意点を確認しましょう。
・寝癖をすぐ直せる
・寝汗や体臭を解消できる
・朝から活発に活動できる
・血行促進の効果が期待できる
✅朝シャンのデメリット
・薄毛の原因となる
・洗い残しがかゆみの原因となる
・紫外線を受けやすくなる
・皮脂が過剰分泌されてしまう
・菌やダニが繁殖しやすくなる
・朝食を抜きがちになる
✅朝シャンの注意点
・コンディショナーだけでも夜にする
・洗い残しが無いように時間に余裕を持つ
・アミノ酸シャンプーを使う
・シャンプーは泡立ててから使う
・シャンプーをしたらリンスも行う
・紫外線対策をする
・半乾きの状態にしない
・髪を傷めすぎないようにペースを減らす
毎日、朝シャンをする人にとって1日のリズムで、欠かせない行為かもしれません。しかし、頭皮や髪を痛めすぎて、シャンプーできなくなるより、今は紹介したことを忘れずに、1日を気持ちよくスタートしましょう。