乾燥肌によるかゆみや湿疹の9の原因と10のケア方法

乾燥肌にできるぶつぶつなどの湿疹やかゆみに悩んでいる方はいませんか。
湿疹も困りますが、かゆみがでると掻きたくても掻いてしまうともっとひどくなりそうで我慢してしまうことも多いですよね。乾燥肌によるかゆみは体の部位も色々です。
そこでこの記事では乾燥肌によるかゆみや湿疹についてとスキンケアの方法などを調べました。
あなたが気になってることはありますか?
乾燥肌のかゆみや湿疹の原因
乾燥肌のかゆみや湿疹ができる部分は、顔・背中・肩・二の腕・おしり・太ももなどの部分です。
乾燥肌からくるかゆみやぶつぶつなどの湿疹はどの部位でも皮膚の柔らかい部分にできることが多いです。
そんな乾燥肌にできる湿疹は、角化症やニキビによる湿疹のようで大きく分けると9の原因が考えられるようです。
①角質や皮脂が詰まる角化症
角化症は、肌が乾燥することで細くなった毛穴に古い角質や皮脂が詰まってしまうことで、毛穴と一緒に盛り上がった症状のことをいいます。(別名:毛孔性角化症→もうこうせいかくかしょう)。
角化症の特徴は、ニキビとは違っていて顔にはできないようです。
②乾燥性ニキビ・大人ニキビ
症状としては角化症とは似てはいますが、乾燥性ニキビ、いわゆる大人ニキビは、細くなった毛穴に古い角質や皮脂が詰まり細菌が繁殖しておきる症状が乾燥性ニキビのようです。
③「乾燥性敏感肌」が原因のかゆみ湿疹
乾燥性敏感肌は、肌が乾燥することで肌のバリア機能が低下してしまうことで敏感肌と炎症が進行してしまう症状で、ムズムズとしたりかゆみがあったりぶつぶつの湿疹に発展する場合もあります。
バリア機能が衰えてくると、髪の毛が顔に触れたり衣類がこすれただけで、それが刺激になってかゆみや湿疹になることもあります。
④加齢による乾燥肌
年齢を重ねることで皮脂が足りなくなって乾燥してかゆみやぶつぶつの湿疹になる場合もあります。
加齢によるかゆみや湿疹の場合は、冬の乾燥した時期などは関係なくいつのタイミングでも乾燥肌になりやすいです。
⑤間違った洗顔方法
乾燥肌は、洗い過ぎてしまうことで必要な潤いも洗い落としてしまうことで乾燥することもあります。洗い過ぎを続けていくうちにどんどん皮脂が失われて乾燥肌になり、それが進んでいくとかゆみや湿疹の原因になります。
特に洗顔は優しく洗い短時間で済ませてしまうことが大切です。
⑥睡眠不足
睡眠と肌には深いつながりがあることはご存知ですよね。睡眠はどんなスキンケアよりも効果があらわれやすいです。
睡眠不足になると肌の免疫が落ちるので乾燥肌が悪化しやすくかゆみやぶつぶつなどの湿疹に進みやすいです。
⑦栄養のバランス
栄養のバランスが悪く偏った食事が中心になると肌が敏感に反応して肌の調子が悪くなりやすいです。
代謝が悪くなって皮脂量が減ると乾燥肌が進んでかゆみを感じたりぶつぶつなどの湿疹に悩まされることもあります。
⑧ストレスで肌が敏感に!
実はストレスでも肌が敏感になり乾燥肌になることもあります。ストレスが原因で肌自体が乾燥肌に傾きつつあるということなんです。ストレスや寝不足が顔に出るのとおんなじことなんですね。
⑨石鹸・入浴剤・柔軟剤が合わない
乾燥肌は石鹸・入浴剤だけではなく洗濯に使う柔軟剤が合わないことでなることがあります。
自分の肌に合わないものをつかうと肌に刺激となってしまい乾燥肌になり湿疹につながっていく可能性があります。
乾燥肌のかゆみや湿疹の対策
乾燥肌のかゆみや湿疹はこれだけの原因からきていますが、基本的な対策は保湿です。適度な潤いは必要です。
乾燥肌からくるかゆみやぶつぶつなどの湿疹には10の対策があります。その10の対策を紹介します。
①ワセリンを使う
肌にかゆみがあった場合、特に顔にかゆみがあった場合は、むやみに化粧水などを使うと悪化してしまうことがあります。肌本来の機能だけで治していくためには、ワセリンが使えます。
ワセリンは肌の水分の蒸発を防いでくれるのでワセリンだけでも肌のケアにはなるんです。
②乾燥肌は紫外線に注意
肌が乾燥してかゆみがあったりぶつぶつなどの湿疹があった場合、普段よりも肌が刺激を受けやすい状態になっています。なので、紫外線対策はしっかりすることです。
紫外線対策といっても日焼け止めなどは逆に刺激になってしまうので、帽子をかぶったり日傘をしたり対策をしましょう。もしくは、飲む日焼け止めを使うのもいいかもしれません。
先ほど紹介したワセリンを下地として塗るのもおすすめです!
ワセリンを塗ってからUV効果のあるフェイスパウダーをつけると、肌の刺激を抑えながら紫外線対策はばっちりできます。
③熱めのシャワーやお風呂はNG
特に乾燥する秋や冬の時期は熱いお風呂に入る機会が増えてきますが、乾燥肌には熱いシャワーやお風呂はNGです!お湯が熱いと保水成分のセラミドが流れやすくなります。
乾燥肌が気になる方はシャワーもお風呂も40度以内までにしておきましょう。また、長くても15分程度の入浴時間が適しています。
④保湿成分を取り入れる
かゆみやぶつぶつなどの湿疹は繰り返すことも多いです。だからこそ普段から自分に合う保湿成分が何かを知っておいた方がいいかもしれません。
保湿成分には、コラーゲン・ヒアルロン酸・セラミド・アミノ酸などいろんな保湿成分があります。
どんな商品にどんな成分が使われているのかは必ず確認して、自分の乾燥肌に合うクリームを使うようにしましょう。
⑤新陳代謝を促す
新陳代謝を促すことができると、ターンオーバーが整っているので常に新しい肌細胞が作られるようになります。乾燥肌からくるかゆみや湿疹は新陳代謝を促すことでも対策できます。
特に年齢を重ねていくとターンオーバーが乱れてくるといわれているので、食事はバランスの良い食事を心がけて、適度な運動をすることと、新陳代謝を促せるようにたっぷり睡眠をとりましょう。
⑥鉄分・ビタミンA
ターンオーバーを整えてくれる鉄分やビタミンAも積極的に摂り入れましょう。
鶏レバー・あさい・ほうれん草・菜の花など、これらの食品には、鉄分もビタミンAも両方豊富に含まれているのでおすすめです。
⑦乾燥肌にはクリームタイプのパック
顔の乾燥肌やぶつぶつなどで悩んでいる方は、クリームタイプのパックがおすすめです。使うタイミングは夜寝る前のパックで洗い流すタイプのものでも大丈夫です。
注意したいのはシートタイプのパックは刺激が強すぎたり、水分を蒸発しやすくするものが多いことです。乾燥肌はパックの使い方も注意が必要です。
⑧ナチュラルメイクがおすすめ
顔が乾燥してかゆみがあるところに、ばっちりとしたメイクは刺激が強すぎて湿疹に発展してしまう可能性もあります。
乾燥肌でかゆみなどがあった場合は、ナチュラルなメイクを心がけてオーガニック系のファンデーションを使った方がいいかもしれません。
⑨洗顔・石鹸はよく泡立てて使う
乾燥肌でかゆみがでたらすぐに洗顔も体を洗う石鹸など、そして入浴剤なども見直しましょう。乾燥肌のかゆみや湿疹が何が原因かわからないのに自己判断で使い続けてしまうと悪化してしまう可能性があります。
石鹸には保湿成分が入っていて必要な油分は残してくれる石鹸があります。背中や足のすねにかゆみがでたりぶつぶつなどの湿疹ができたら、まずは石鹸などは肌に優しいものを選ぶようにしましょう。
乾燥肌が顔にでても体にでても、洗顔や石鹸はよく泡立てて使うことをおすすめします。泡立てることで肌に刺激が少なくなり摩擦がないぶん優しく洗うことができます。
⑩肌着は綿製品にする
アクリルやナイロン系の化学繊維は、皮膚の水分を奪ったりします。そのため、毎日タイツやストッキングを履く人は足や足のすね部分がかゆみを誘発することも多いんです。タイツやストッキングを履いたあとはワセリンなどで保湿しましょう。
また、肌着は綿製品だけを着るようにします。化学繊維の服を着るときにも、直接肌に触れる部分には綿製品の下着を着用しましょう。
乾燥肌で足や背中の体にかゆみが出たときの対処法
前の章でも紹介したように足や足のすね部分が無性にかゆみに襲われることがあります。足と同じくかゆみがでるのが背中などの部分です。足のかゆみも背中のかゆみもほとんどは乾燥肌からくることが多いです。
足や足のすねや背中の部分は顔の部分とは違ってついついかいてしまいがちですが、かゆみにまかせてかいてしまうと茶色っぽく跡が残ります!そうならないように背中や足にかゆみが出てたときのかゆみ止めの対処法は6つです。
①体を温め過ぎないこと
お風呂が熱すぎたり部屋の中の暖房が暑すぎたりするとかゆみが出ます。体は温まることでかゆみが増すんです。なので、自分のいる場所を暖め過ぎないようにしましょう。冬場に乾燥肌に悩む人が多いですが暖房器具の設定温度は注意したほうがいいかもしれません。体が温まることでかゆみが誘発されるので、かゆみを感じたら薄着になるのも一つの対策です。
②足や背中も保湿が必要
保湿は顔だけではなく足や背中にも保湿は必要です。保湿するタイミングは、夏が終わって朝夕が巣涼しくなる時期からがベストです。保湿はかゆみが出てからするのではなく、かゆみがない前から乾燥予防のために保湿をしておくことが大切なんです。体の保湿にはいろんなものがありますが、赤ちゃんに使えるタイプの保湿剤は刺激も少なくて大人でも使えるのでかなりおすすめです。
③保湿クリームを塗るタイミング
足や背中に保湿クリームを塗るときには塗るタイミングもあります。一番ベストなタイミングは、お風呂上りが良いとされています。お風呂から上がって時間が経過してしまうと乾燥してしまうのでその前に足・足のすね、背中などに塗りましょう。
④掻かないような工夫
かゆみが出た場合は、足でも背中でもかかないようにしましょう。爪でかいてしまうと悪化してしまうので、かゆみがある部分をガーゼなどで覆ってしまうなどをして掻かないように工夫してみてください。
⑤タイツは薄いもの
女性は冬になるとタイツを履くことも多いですよね。たいていタイツを履いたことで静電気などでピリピリと肌が刺激され、タイツの上から足や足のすねを掻いてしまう方もいるんじゃないでしょうか。
今はタイツが薄いタイプでも発熱をして温かいタイツもあります。なるべくタイツで足の肌が刺激されないようにタイツも選んで購入しましょう。
⑥炎症や湿疹がひどい場合は皮膚科へ!
肌に明らかに目立つような炎症や湿疹があった場合は、迷わず皮膚科を受診しましょう。
特に夜に寝れないほどのかゆみがあった場合は、ひっかくことでどんどん皮膚が傷ついてしまい、誰が見てもわかるような肌の炎症になってしまう可能性があります。
乾燥肌の場合は皮膚科へ行くか行かないか判断に迷いますが炎症がひどくなる前に皮膚科を受診しましょう。
乾燥肌に効果のあるかゆみ止め
乾燥肌に効果が期待できるかゆみ止めは、実際のところどれがいいのか悩んでしまう方もいるんじゃないでしょうか。
乾燥肌のかゆみには保湿とかゆみ止めの二つの成分が配合されているクリームが適しているようです。
①保湿成分:尿素配合クリーム
お店には乾燥肌ようのクリームがたくさん置いてあり値段もいろいろですよね。その中で一つの選ぶポイントとして乾燥肌のかゆみ対策は尿素配合のものを選びましょう。
かゆみになぜ尿素配合?と思ってしまいますが、尿素には保湿作用と角質溶解作用があります。角質溶解作用というのは硬くなった皮膚を柔らかくしてくれる作用です。
ただし、尿素配合クリームは顔には使えないので注意してください。
②かゆみ止めの成分
尿素配合クリーム自体にはかゆみを抑える成分はありません。乾燥肌からくるかゆみ止めには、ジフェンヒドラミン・リドカイン・クロタミトンのこの三つのいずれかの成分が入っていることが必要なようです。
購入するときにはこの三つの成分のかゆみ止めが配合されているものを選びましょう。
まとめ
今回紹介した乾燥肌のかゆみや湿疹ですが再度ポイントを下記にまとめました。
・乾燥肌のかゆみや湿疹は角化症・乾燥性ニキビ・加齢・間違った洗顔法・巣民不足・栄養のバランス・ストレス・石鹸・入浴剤・柔軟剤などが原因でおきやすい
・乾燥肌のかゆみや湿疹はワセリンが適している
・乾燥肌は紫外線も注意すること
・熱めのシャワーやお風呂はNG
・自分に合う保湿成分を知っておく
・新陳代謝を促すこと
・鉄分・ビタミンAを摂ること。
・乾燥肌のパックはクリームタイプにすること
・刺激の少ないナチュラルメイクにすること
・洗顔・石鹸はよく泡立てること
・肌着は綿が基本
・体に出る乾燥肌のかゆみや湿疹は体を温め過ぎない
・足や背中も顔と同じく保湿してあげること
・保湿クリームはお風呂上り
・かゆみがあっても掻かないように工夫する
・タイツは薄いものを履くこと
・炎症や湿疹がひどい場合は皮膚科へ行くこと
・保湿成分としておすすめなのが尿素配合クリーム(ただし、顔にはNG!)
・かゆみ止め成分はジフェンヒドラミン・リドカイン・クロタミトンのいずれか
乾燥肌のかゆみは寝ているときも無意識に掻いてしまうことがあります。
睡眠中も体が温まっているので注意が必要です。