足が冷える・・・12個の原因と誰でもできる10個の対策について

女性に多い足の冷えは、ホッカイロを使ったり厚手の靴下を履いたりと苦労している方も多いと思います。
「寝ていても足が冷える!」と、なかなか寝付けないときもありませんか?
足の冷えは血行の悪さがよくいわれますが、足の冷えを防ぐためには日頃の生活習慣で対策できるといわれています。
そこで、足の冷えの症状や対策についてまとめました。
あなたが気になってることはありますか?
足が冷えることによって起きる7つの症状
足が冷えることは体にとってあまりよくありません。
具体的な症状として足が冷えることによって起きる7つの症状があります。
①足がむくみやすくなる
足が冷えると、血行の流れが悪くなるので足がむくみやすくなります。
血液は新鮮な酸素を運ぶと同時に老廃物も一緒に流して循環しています。
足が冷えると、血行の流れが悪くなるので老廃物や水分がたまりやすくなってしまいむくみになるという悪循環になります。
②寝つきが悪くなる
足が冷えると寝つきが悪くなります。それは血行の流れが悪くなっているからです。
通常、日中の活動中は、体温が上昇して夜になると熱を下げるために手や足の血流量が増えて熱を放出しています。
この体温の変動が眠気になって自然と眠りにつきます。
ところが、日中も足が冷える人は体温も上がらないので、夜になっても体温を下げてはいけないという防御機能が働き熱が放出されにくくなるのでなかなか寝付けなくなるんです。
③肩こりが起こりやすくなる
足の冷えがある方は肩こりが起こりやすくなるという特徴もあります。
冷えは血行が悪くなることから起きやすいので、血行が悪くなると肩こりなどの症状もでます。
肩こりは冷えてしまうことから筋肉が硬くなって肩こりになってしまうことが多いです。
④動悸、息切れがおこる
私たちの体の中を流れている血液のおよそ70%の血液は下半身に集中しています。
ところが、足が冷えると血流の流れが悪くなるので新鮮な血液が届かなくなることで、動悸や息切れを起こすこともあります。
心臓は広がったり縮んだり収縮したりすることで全身に血液を送っています。
その血液を下から上に押し出すときは足の筋肉の収縮を使って上に戻しています。
ところが、足が冷えることで血行の流れが悪くなると筋肉もうまく動かず、下から上に血液や老廃物を上に戻しにくくなり体に異常をきたすこともあるわけです。
⑤倦怠感(けんたいかん)を感じる
足の冷えは体に倦怠感といった症状で現れることもあります。
これも血液の中に老廃物が滞っていることからだるさを覚えるようです。
また、足の冷えを感じる方で、長時間座ったままでいたり立ったままでいることが多いと、筋肉が使われにくくなり余計に血液の循環が悪くなることもだるさを引き起きしやすいおようです。
⑥肌があれやすくなる
足が常に冷えている方は、血行不良から肌が荒れやすくなるというのも一つの症状です。
これは、血行の流れが悪くなることで肌のターンオーバーが乱れたり、老廃物が滞ってしまうことが原因でニキビやくすみなどとして現れることもあります。
⑦生理不順になりやすくなる
私たちのホルモンは血液の流れによって運ばれて行きます。
ところが、足が冷えやすい方やいつも低体温が当たり前になっている方は、血行不良が原因になっているのでホルモンがうまく運べなくなってしまいます。
そのため、ホルモンのバランスが崩れるようになり生理不順がなりやすくなると考えられています。
足が冷える12個の原因とは!?
そもそも足の冷えがどこからきているのかその原因は12個あげることができます。
①血行不良
足の冷えの原因の大まかな原因は、血行不良と代謝が悪いことがあげられます。
特に、血行不良から足が冷えて、さらに足が冷えることでますます血行が悪くなるという負のスパイラル状態になります。
②筋肉量が少ない
女性特有の足の冷えは筋肉量が少ないのも一つの原因です。
筋肉量が足りていないと自らの力で熱を生み出すことができないといわれているからです。
私たちの体の熱を生み出しているのは主に「筋肉」や「内臓」と考えられています。
そのうちでも筋肉量が大きく関わっているといわれているため、筋肉量が少なくて足が冷えている人は自ら熱を生み出す力が弱いということなんです。
③代謝が下がっている
代謝というのは、運動したり歩いたり体を動かすことで消費するエネルギーを作るまでの流れのようなものです。
この代謝が悪くなると、体の中に余分な水分や老廃物が溜まりやすくなり、ますます血行の流れが悪くなり足が冷えるという原因を作ります。
④冷える服装をきている
私たちの体には3つの「首」は冷やしてはいけないといわれていて、それが「首」・「手首」、そして「足首」といわれています。
どの部分も脈が測れる場所です。足が冷える方は、この三カ所を冷やすような服装は避けたほうがいいかもしれません。
例えばスカートなどは足が冷えて足首もひんやりした空気にさらされやすいので冷えやすいです。
また、ウエスト締まってきつい服や体に合っていない下着に、先が細くなっている靴などは血行の流れを悪くします。温かい血液が足まで行き届かないのはそんな締め付ける服を着ることで足が冷えてしまいます。
⑤冷たい物の食べすぎ飲みすぎ
朝から健康のために冷たいヨーグルトやスムージーなどを飲んでしまうとますます足が冷えます。
また、冷たいものは胃に刺激になり胃腸を冷やしてしまうので体全体の血行が滞りがちになります。
体は、血液が体を温めようとするときに脳や胃腸などがある上半身を優先して温めようとする働きがあるので、心臓から遠い場所にある足元は後回しになります。
⑥自律神経の乱れによるもの
女性は特にストレスなどから自律神経が乱れやすい傾向にあるかもしれません。
それが女性特有の足の冷えにつながっている可能性もあります。
自律神経には、日中の活動時間になると交感神経と、夜の安静時に活発になる副交感神経の2つがあります。
この交感神経は、ストレスを感じると優位になって末梢血管が収縮するという作用があり、手足の先が冷たくなってくるといわれています。
⑦ホルモンバランスの乱れによるもの
足の冷えなどは自律神経の乱れの次いで多いといわれるのがホルモンのバランスの乱れが原因の冷えです。
女性は一生の中で、妊娠→出産→更年期というように、体の変化を起こすときにホルモンバランスも変化するといわれていて、そんなバランスが乱れによって足に冷えが起こる場合もあります。
⑧食べないダイエットをしている
食事制限をするような食べないダイエットをしていることも足の冷えの原因になります。
これは、もともと筋肉の量が少ないところにさらにダイエットをすることで筋肉が落ちて足の冷えにつながります。
⑨運動不足
もともと女性は筋肉量が少ないですが、筋肉量が少ない上に運動不足になるとますます筋肉がおちて足の冷えの原因となります。
⑩タバコを吸っている
体が冷えてしまう方はたばこも要注意です。
たばこに含まれているニコチンは、血管を縮ませて血行の流れを悪くしてしまうので足の冷えの原因にもなります。
また、たばこはホルモンのバランスや自律神経の乱れの原因にもなります。
⑪便秘によるもの
女性に多い便秘ですが、実は便秘も冷え性の原因になります。というのも便秘をすることによって毒素が多量に生成され、それが自律神経系に作用してしまうので、体温調節がうまく働かずに低体温や足の冷えの原因となります。
また、便秘をすると腸内に張り巡らされている血管内に血液が集中するので、末梢組織の手・足・指などの血液循環が悪くなって冷えになります。
⑫病気によるもの
足の冷えは、単に血行不良だけではなく病気が原因になっている場合もあります。
これは甲状腺機能低下症による冷えで、女性の40代~50代の10人~20人に一人かかっているといわれています。
甲状腺ホルモンの不足から全身の代謝が下がり、
肌荒れ・乾燥・髪のぱさつき・かゆみ・月経の不調・倦怠感・疲労・太りやすい
などの症状がみられます、その中に手足が冷えるという症状も見られるようです。
冷えがなかなか改善されないときには病院を受診しましょう。
足の冷えの10個の対策方法は!?
足の冷えは単に重ね着をするだけではなく、体の内側から血行の流れを良くするような生活をすることが大切です。
そこで足の冷えの対策になる10の対策方法を紹介します。
①冷たい食べ物を控えてバランスの良い食事をする
足の冷え対策には冷たい食べ物は控えましょう。
体を冷えさせるのは、トマトやキュウリ、ナスなど夏野菜で水分が多く体を冷やす食べ物です。
また、バランスのよい食事は足の冷えの対策だけではなく美容にもメリットがあります。
特に、ビタミンやミネラルなどは、冷え性対策としては重要な働きをしてくれます。
普段の食事で、豚肉・レバー・緑黄色野菜は冷えの対策としておすすめの食材です。
ココアを飲む
足が冷える方は温かい白湯で一日をスタートするもおすすめですが、温かいココアも冷えた体を温めるのに効果があります。
ココアに含まれているテオブロミンの成分が血管を広げて血行の流れを良くするといわれています。
特に体が冷えやすい朝は、これから活動するためのエネルギーを蓄える時間にもなるので冷たい物よりも温かいココアで体を温めてあげると足の冷えの対策になります。
生姜を食べる
体を温めることで知られる生姜を使ったものを食べるのも効果的です。
もしくは、生姜湯も体の底から温まります。
生姜湯の作り方は、生姜をすりおろすかチューブ型の生姜をスプーン1杯のハチミツを混ぜてお湯を注ぐだけです。
生姜の目安は、チューブ型を2cm~3cmほどの量です。
②お酒を飲みすぎない
お酒のアルコールは、飲むとポカポカして血行が良くなる働きはありますが、飲み過ぎると逆効果になります。
アルコールは、大量に水分が消費されるので血液の濃度が濃くなって、ドロドロの血液がゆっくりと流れることになり末梢神経の足まで行き渡りにくくなります。
その結果、手足の先に冷えが起こりやすくなります。
飲み過ぎは肌にとってもいいことはりません。
お酒はほどほどにしておくことで冷えや肌のトラブルを防ぐことにつながります。
③タバコを控える
たばこは血管を収縮させて手足を冷えさせます。
体や肌のためにも禁煙が望ましいですがせめてたばこの本数を減らすなど控えてみてください。
そして徐々に禁煙にもっていきましょう。
④ふくらはぎのマッサージをする
足の冷え対策には、ふくらはぎをマッサージすることでも対策できます。
マッサージをするとふくらはぎが温まって血行の流れが良くなります。
そうなれば足の冷えの対策になります。
マッサージは、お風呂の中でやるのが効果的で、足首から太ももにかけてさすりあげるようにします。
これだけでもかなり冷えを緩和できます。
ツボ押しをする
足の冷えには足の冷えをおさえるツボを刺激することでも対策ができます。
押し方は痛気持ちいい程度の押し方で、ちょっと弱すぎるかな?と思う程度の力がベストです。
それぞれのツボを2回~3回程度押してみましょう。
太衝(たいしょう)
足の甲側の親指と人差し指の骨が交わっている部分になるツボです。足先の冷えをとる効果が期待できます。
太谿(たいけい)
くるぶしとアキレス腱との間に足首の後ろの内側にあるくぼみです。足の冷えの原因になる余分な水分を流すツボです。
合谷(ごうこく)
場所は、足ではなく手にあります。手を広げて人差し指と親指の付け根の骨と骨の間です。手足の冷えや肩こりに有効とされています。
レッグウォーマーを着用する
足の冷えはふくらはぎを温めることも冷えの対策になります。
レッグウォーマーなどを履いて温めてあげることで血行の流れも良くなり冷えが軽減されます。
⑤貧乏ゆすりをする
テレビでも話題になった様々な効果をもたらす貧乏ゆすりは、ふくらはぎの筋肉がよく動いて皮膚の温度が上昇します。
温度が上がることに伴って滞っている血流の流れも良くなるので足の冷えの対策になります。
⑥靴下などで足を締め付けない
足の冷えは靴下を履くと温かくなりそうですが、実際はあまり温かいと感じないこともありますよね。
それは、靴下などで足が締め付けられて血流が悪くなって冷えやすくなっている可能性があります。
また、何枚も靴下を履いてしまうと動きが鈍くなりそれもまた結構の流れを悪くして足の冷えを引き起こします。
足の冷え対策で履く靴下は締め付けないことと何枚も履いて動きづらくしないようにしましょう。
また、夜お布団の中でも靴下を履く方も多いと思いますが、体内の血行が悪くならないように緩めの靴下を履いてみてください。
⑦スクワットをして筋肉量を増やす
足の冷え対策として筋肉量を増やすならスクワットがおすすめです。
下半身に多く存在する筋肉を鍛えることで効率的に筋肉量を増やすことにつながります。
1.背筋を伸ばして両足を肩幅よりやや大きく開いて立ちます。両腕は、頭の後ろで組みましょう。
2.この状態で腰をゆっくり落とします。背筋は伸ばしたままで落としてください。床と太股が平行になるところでその状態をキープします。
3.今度は息を吐きながら元の状態に戻ります。この動作を10回~20回繰り返しましょう。
⑧足のトレーニングをする
足の冷えは、血行の流れを良くして温かくするなら足先や足首のトレーニングが効果的です。
グーパー運動
足が冷えたなと感じたり足の先に冷たさを感じたら、手足のグーやパーと開いたり閉じたりして動かしてみてください。
これを何度か繰り返すと血行の流れが良くなって足元がじんわり温まります。
足首回しをする
血流の流れを足先まで行き渡らせるように足首回しをすることで血行を促進させましょう。
1.椅子か床にすわって、右足を左足の太ももに乗せます。
2.乗せた足の裏側から、それぞれの足の指の間に手の指をいれて脚全体をつかみます。
3.しっかりつかんで足首をぐるぐる回します。左回りで10回数、逆で10回まわして左足も同じように行います。
⑨腸を温める
冷たいものや飲み物は腸を冷やします。
なるべく冷たいものは避けるのと同時に腸を温めるようなものを食べるようにしましょう。
腸を温めるものは、生姜や唐辛子といわれていますが、他にもゴボウ・人参などの土の中で育った野菜や、ネギ・イモ類にも血行の流れを良くして結果的に体を温めてくれる効果があるとされています。
⑩ヘスペリジンをサプリで摂取する
食生活ではとても補えないところはサプリメントを併用するのも一つの足の冷え対策になります。
足の冷え対策のサプリメントで冷えに効果が期待できるのがヘスペリジンといわれる成分です。
ヘスペリジンは、みかんの皮などに多く含まれる成分です。
毛細血管を修復してさらに強化する作用があるので血液のめぐりをスムーズに改善する働きがあり、足先の末端まで血液を行き渡らせ体温を回復させる効果が期待できます。
もともとみかんやゆずなどの柑橘類は、体を温めるとされていて古くからお風呂などに浮かべて使われてきました。
そんな柑橘類から抽出されたのがヘスペリジンです。
漢方薬にも使われている成分なので足の冷えをおさえて体温を回復させることも有効です。
普段の食生活では体を冷やさない工夫をしながらサプリメントを併用していくことで体を温める対策をとるのがおすすめです。
まとめ
足の冷えの根本的な原因は、とにかく血行の流れを良くしてあげることが基本になりそうです。
では、もう一度この記事で紹介したポイントをおさらいしてみます。
✅筋肉量が少ないと足が冷える
✅代謝が悪いと老廃物がたまりやすい
✅首・手首・足首は冷やさない
✅締め付ける靴下はNG
冷えの対策として、ウォーキングなども血行不良や代謝の改善につながります。
いつも電車を使っている人は隣の駅まで歩いたり、自転車を使う方は遠いところまでサイクリングしたり、そんな運動で血行が促進され冷えの対策になります。
冷えは体の外からと中からと対策をとって夜はぐっすり眠れるようにしたいですね。