保水力がヒアルロン酸の５倍！？驚くべきサクランの６つの効果

最近、新しい保湿成分として、雑誌やテレビなどのメディアで紹介されているサクランが話題になっていることをご存知ですか。

保湿成分といえば代表的なヒアルロン酸ですが、サクランの保水力はヒアルロン酸の比ではないほど優秀なことから、一気に女性雑誌で取り上げられるようになった成分です。

そこでこの記事では、サクランとはいったいどんな成分なのか、サクランを使用することでの効果とサクランがどんな肌質の方に合うのか、サクラン配合のおすすめ化粧品などを紹介します。

サクランってどんな成分！？

保湿力が高いといわれる成分は、保湿成分として優秀とされるヒアルロン酸をはじめコラーゲン、セラミドなどがありますが、サクランは、テレビで紹介されてから一般に知られるようになった保湿成分です。

とはいっても、まだ化粧水などで見たことがない方が多いと思いますが、実はサクランは希少な成分であることが理由のようです。

サクランは「スイゼンジノリ多糖体」という保湿成分で、別名としてサクランと呼ばれています。保湿力で優秀とされるスイゼンジノリ多糖体自体は、非常に希少な成分となっているので、ヒアルロン酸のように一般的ではなく、化粧品に配合されることはまだまだごくわずかというのが現状です。

では、このスイゼンジノリというのはどんなものなのでしょうか。

１．スイゼンジノリって何？

スイゼンジノリ多糖体（別名：サクラン）は、その名前にある通り「スイゼンジノリ」という藻（ノリ）から抽出される保湿成分のことです。スイゼンジノリの周囲を覆うような寒天状の成分がサクランです。スイゼンジノリを漢字で表すと「水前寺海苔」となります。

水前寺海苔は、長い時間をかけながら九州阿曽の火山灰層の中に浸透していき、ミネラルを豊富に含んだ伏流水（ふくりゅうすい）でしか育つことがないとてもめずらしい藻です。

伏流水は、河川敷や山の下層にある砂礫層（ちれきそう）を流れている地下水のことで、砂礫層を流れることで不純物等が減少して、結果的にろ過されることから水質が良好で安定しているといわれています。

そんな良質の伏流水から育つスイゼンジノリ1kgから、サクランがわずかに抽出できるのは0.7gほど。いままでも「フコイダン」のような昆布やモズクなどのネバっとした成分が、保湿力や保水力に優秀とされて化粧水などで積極的に使われてきましたが、サクランという成分が「スイゼンジノリ」から発見されたのは2006年だったようです。

発見されたサクラン自体の重さの約5000倍にも上る水を吸収するという驚異の保湿力があることがわかりました。

２．サクランはどんな物に使われてる！？

サクランが使われているのは化粧水や美容液だけではありません。洗顔料やジェルなどにも使われていて、それぞれのアイテムで効果を発揮しています。

洗顔料

私たちは洗顔料で、肌の汚れや毛穴に詰まっている皮脂から古い角質まで落とすために必要なスキンケアとして使っていますが、あまり洗浄力が強い洗顔料を使えば、肌の汚れと一緒に肌に必要な皮脂や潤いまで奪われてしまうこともあります。それを感じるのは洗顔料を使った後のつっぱり感です。

つっぱりを感じると早く化粧水をつけなくちゃ！と思ってしまいますよね。ところが、サクランが使われている洗顔料は、汚れは汚れとしてしっかり落としながらも、肌の保湿もしっかりしてくれます。そのため、洗顔した後につっぱりを感じることがなく、しっとり感はそのまま維持できます。

化粧水

サクランの性質は、何といっても優秀な保水力です。保水力のパワーでは、ヒアルロン酸の足元にも及ばないほど優れています。

それは、サクラン自体に肌のバリア機能が備わっていることから、与えられた水分を長時間維持できるというパワーを持ち合わせています。

ジェル

ジェルといえば、弾力性があってなめらかなテクスチャですが、肌になじみやすく水分も油分も一緒に補える、万能といえるスキンケアとして人気が高いです。

ただし、基礎化粧品に使われるローションタイプなどと比較すると、やや重い使用感で、肌の上でこするとカスのようなものが出てきやすい特徴もあります。そんな使用感からジェルを使うのをためらう方も少なくありません。

その点、保水膜が薄いサクランの使用感には、肌に重みを感じるような心配はありません。サクランは肌の上に乗せると、均一に伸びる性質であることから、こすったとしてもカスがボロボロ出てくるようなこともなく快適に用いることができます。

乳液

化粧水の後に塗る乳液の働きは、肌に吸湿させた化粧水や美容液を閉じ込めて、せっかく吸湿させた成分を逃さないようにフタをするようなものです。

そのため、乳液の存在は大きく、使う乳液には高いコーティング効果が求められます。サクランには、肌の表面に潤いの膜を作るバリア機能を持ち合わせているので、乳液にサクランが配合されていれば、化粧水や美容液でプラスした美容成分をしっかりキープすることができます。

フェイスマスク

フェイスマスクは、美容成分がたっぷり含んでいるマスクを、顔に張り付けてパック機能としてケアができるスペシャルスキンアイテムです。

豊富に美容成分を含んでいるフェイスマスクは、顔に貼って時間をかけながら美容成分をじっくり浸透させていく仕組みとなっています。

フェイスマスクの欠点を挙げるとしたら、フェイスマスクを剥がしてしまうと、美容成分にフタをする効果がなくなってしまうので、場合によっては時間をかけて浸透させた水分や潤い成分が蒸発してしまうこともあります。このフェイスマスクの欠点を補うのがサクランです。

サクランが使われているフェイスマスクなら、マスクを剥がしてもサクランが保水膜を作り肌をしっかりガードするので、マスクを剥がした後も、水分の蒸発を防ぎ潤いをそのまま維持できるわけです。

サクランの6つの効果

サクランが持っている特徴を見ていくとわかるようにサクランには大まかに6つの効果があります。

１．保水力がヒアルロン酸の約５倍！？

保湿成分の王様ともいえるヒアルロン酸の保湿の高さは、肌にハリをもキープしてくれることでも知られています。

そんなヒアルロン酸と比べると、サクランの保水力は、ヒアルロン酸の約5倍もあるという優秀な保湿成分を持っていることです。

具体的な数字でいうとわずか1グラムで6リットルもの水を給水できるほどのパワーを持っているといわれています。

２．保水ヴェールで潤いを長時間保つ

ヒアルロン酸の分子量は200万といわれていますが、天然素材のサクランは1600万という強力な保水パワーを備えています。

そんな性質を持つサクランなので、肌に張り付く力が強いく、肌に保水ヴェールとなって潤いを長時間保つ働きもあります。

この肌に張り付く力も、ヒアルロン酸と比べるとなんと80倍といわれています。その優秀な保水力の驚きのパワーで、乾燥肌や敏感肌に悩まされている方の力強い味方となる保湿成分になります。

３．塩分と混ざると粘り気が２倍になる

サクランの優れているところは保湿や保水性だけではありません。サクランは塩分と混ざると粘り気が2倍近くにも増すという特性も備わっています。つまり、塩分と混ざるとゲル状になるということです。

肌の塩分は何かというと、それは「汗」です。私たちの肌の上には、常に塩分が微量に存在しています。その塩分が存在する肌で、サクランの力は一層強まることになります。

通常、汗をかけば肌についているものは少なからず流れ落ちますが、サクランの場合は、潤いをそのまま長時間肌に留めさせることができます。

４．抗炎症作用でアトピーや炎症にも効果◎

サクランの働きは、単に肌を保湿して潤いをキープするだけではありません。サクランにはアトピーや肌の炎症などの改善などにも効果が期待されています。

サクランには、もともと肌の表面にバリアを貼って肌を保護する作用があるので、外からの刺激をシャットアウトして肌を守ります。

アトピー性皮膚炎などは花粉やハウスダストなどアレルゲンが大元の原因といわれているので、そんな外からの刺激からサクランの肌を保護する作用がアトピー肌や炎症した肌にも効果が期待できるわけです。

さらに、サクランには優秀な抗炎症効果もあり、肌の炎症やアトピー性皮膚炎からからくるかゆみや赤みを短期間で抑えたというデータも報告されているようです。それに加えて、サクランの高い保湿能力が、肌のキメを整えたり正常なターンオーバーになったりすると、よりアレルゲンへの抵抗が強まり、これらの症状が緩和されるという仕組みになっているようです。

５．空気中の刺激物を遮断する

サクランは美容業界だけではなく医療分野でも注目され始めたのは、上記で紹介した肌の炎症などにも効く優れた抗炎症効果と、肌に塗ると膜を張るという特徴から、空気中の刺激物を遮断する働きがあるからです。これは、肌の美容面でもプラスの効果があります。それは、肌の刺激となる空気中の酸化を防ぐといった効果が期待できるからです。

私たちの肌は、空気中の酸素と結びつくことで酸化します。肌がさびるという言葉をご存知ですか？この「さびる」は、金属や鉄などが酸化するとサビに変色するのがわかりますよね。それと同じようなことが肌にも起こります。

私たちは生きている限り酸素は吸うので肌の酸化はずっとつきまといます。肌が酸化すると様々な肌のトラブルを招きます。たとえば、メラニンをうまく作られなかったり、ハリを保つコラーゲンを作れないなど肌に影響します。サクランは、空気中の酸化からしっかり肌を守ってくれるわけです。

６．メイクのノリが良くなる

優れた保湿性を持つサクランを使うと、メイクのノリが良くなります。それもメイクが長持ちするなど、サクランを洗い流さなければ潤いがずっと続くのでメイク崩れが起きにくいです。

乾燥した肌や疲れた肌にもすぐになじみ、さらにしっかり伸びるので少量のサクランでも顔全体に潤いをもたらすことができます。たとえ寝不足の肌でも、サクランでケアをしておけば翌朝のメイクのノリはいつもと同じどころか、いつも以上にメイクがノリます。

サクラン配合の化粧品がおすすめの人

サクランの持つ特徴などから、サクラン配合の化粧品がおすすめの人は、乾燥肌の人・敏感肌の人・老化からくるしわやたるみなど肌の悩みがある人といえそうです。

１．乾燥肌の人

何といってもサクランの優秀な保湿性と保水力は、乾燥肌の人にぴったりです。

特に下記のような肌に悩まされている方には合います。

・皮膚がいつもカサカサする

・洗顔後にはつっぱり感が必ずある

・肌に白い粉が吹いている

２．敏感肌の人

サクランは敏感肌の人にも合っています。敏感肌の人はちょっとした外からの刺激で荒れてしまったり赤みになることも多いです。

サクランには、肌のバリア機能が備わっているほか、抗炎症効果と保湿しながら潤いを逃がさないという特徴があります。

敏感肌の方でも安心して使いながら、潤いもプラスされるのでおすすめです。

３．老化での肌の悩みがある人

加齢からくる老化で肌の悩みがある人にもサクランはおすすめです。年齢を重ねると、肌の新陳代謝が落ちて肌のバリア機能が低下すると乾燥して、乾燥からさらにしわやしみの原因となっていきます。

加齢からくる肌のトラブルは、まずは、角質層のバリア機能を助けるためにサクランでしっかり保湿することがおすすめです。

サクランが配合されているおすすめのケア用品

ここまでサクランについて詳しく解説しましたが、ここでは希少なサクランが配合されているおすすめのケア用品の紹介と、どんな肌質の方に合うのかも載せました。

VITACT

VITACTは、オールインワンジェルタイプのサクラン配合のケア用品です。保湿剤としてサクランが入っています。VITACTに使われてる水は、ミネラルバランスに優れている温泉水で、通常に水に比べて分子構造が微細なので、高い浸透力があり短時間で角質層にまで潤いがいきわたります。

そこにサクランの性質がプラスされるので、夕方になっても目元や口元の乾燥も気にする必要がありません。

VITACTは、使用している年齢幅広く、20代～50代の方に多く使われています。

モイスチャージェルコンプリートマスク

モイスチャージェルコンプリートマスクは、これ一つで化粧水・乳液・美容液・クリーム・パック、そして化粧下地まで6つの役割をこなすオールインワンゲルです。こちらもスクワランやセラミドなどと一緒にサクランも高配合されています。

使用感は、プルンとしたコッテリ感の強いジェルですが、肌に乗せればよく伸びます。保湿力はかなり高めでさらに長時間潤いをキープしてくれます。

ラピエル

ラピエルには、肌を引き締める効果が期待できるグラウシン・カラスムギ穀粒エキスとスイゼンジノリエキス（サクラン）が配合されています。この3つの成分でしわやたるみを防いでキュッと引き締めることからフェイスラインがすっきりします。

また、配合されている成分自体が肌に優しいので刺激が少なく、カラスムギ穀粒エキスは敏感肌用の化粧品などにも使われています。

まとめ

いかがでしたか。サクランの保湿力と保水力、肌のさびや抗炎症効果と優れた機能にはホント驚きですよね。

では、この記事で紹介したポイントをまとめました。

サクランの保水力は水分の蒸発を防ぐ効果は期待できるようです。

肌がボソボソするほど乾燥してしまうような方は試してみてはどうでしょうか。