下っ腹だけぽっこり!胃下垂を治す6つの方法と8つの原因

食事をした後、お腹がいっぱいになってスカートがきつくなることってありますよね。
その時に、下っ腹だけがぽっこりと出てしまったり、もしくは痩せているのに、ご飯を食べる前でも下っ腹だけがぽっこりしている場合、「胃下垂」の可能性があります。
胃下垂になってしまうと、お腹のもたれを感じたり、腸も一緒に下に垂れ下がってしまい「便秘気味」になることもあるそうです。
そこで今回は「胃下垂の原因や治す方法」についてまとめてみました。
あなたが気になってることはありますか?
胃下垂って一体何!?
胃下垂とは、胃が普段あるべき正常な位置よりも下のほうに垂れ下がっている状態のことです。
ただ胃の位置は一緒で、胃の下の部分が延びていますが「胃の正常な位置は骨盤より上」で、胃下垂は胃の下の部分が下腹部へと伸びて、骨盤より下がっています。
みぞおちの左側から右側部分へと伸びているのが「胃」ですが、バリウムを飲んで検査をして、骨盤より下がっている場合に「胃下垂」と診断されるようです。
胃下垂の症状
まず胃下垂ですが、痩せている人、そして女性に多いと言われています。
・お腹が張っている感じや、痛みが伴うことも
・胃の中に食べたものが、ずっと残っているような不快感、胃もたれ
・みぞおちから、下腹部にかけてつっぱっているような不快感
・みぞおち部分がヒリヒリとした痛み
・多く食べていないのに、胃が満杯に感じる 食欲不振
・消化に時間がかかるので、胃酸が多く出て吐き気やゲップがでる
・便秘や下痢 また肩こりや目まい
このような症状が出たからといって、必ず「胃下垂」という訳ではありませんが、長い間、症状が出ている場合は、「胃下垂」を疑ってみましょう。
胃下垂かどうかのチェック方法
胃下垂かどうかを、セルフチェックする方法です。
✅普段の食事より8分目ぐらいでやめて、お腹が膨らんでいるか確認してください。その場合、中心部や全体的に膨らんでいる場合は胃下垂ではないと言われております。
✅8分目でやめて、おへそより下がぽっこり膨らんでいると胃下垂の可能性があります。
✅わかりにくい場合は、仰向けになりましょう。そして、お腹を押してみて、おへその下の部分が膨らみを感じたら胃下垂の可能性があります。
✅腰痛や冷え性、少量の食事で満腹、食後にゲップや胃もたれが多いと胃下垂の可能性があります。
病院でチェックする方法は、バリウムを飲んでX線を当てて、胃のふくらみなどの動きを見ることで診断するそうです。
ただ痛みが伴う場合など、胃下垂ではなく違う病気の可能性もありますので、病院へ相談に行ってみましょう。
胃下垂の8つの原因
胃下垂になってしまう原因を、8つに分けてみました。
原因1.痩せすぎによるもの
「胃下垂だと食べても太らない」というイメージがありますが、すごくうらやましいな、と思う人も多くいると思います。
日本人の3分の1が胃下垂だとも言われているそうですが、「胃下垂だから痩せている」というわけではなく、「痩せている人は胃下垂になりやすい」そうです。
胃などは体の中の腹部の圧力によって支えていて、その場合、筋肉や脂肪が必要になってきます。
腹部にある程度の脂肪がないと、腹部の圧力も弱くなり胃が垂れ下がってくることがあるそうです。
そのために痩せすぎの方は、脂肪が少ないために胃下垂になりやすいと言えるそうです。
原因2.食べる時にあまり噛んでいない
食事をする時に噛む回数が少ないと、食べ物が固形のまま大きな状態で胃に移動します。
そうすると消化することに、とても時間がかかってしまい、胃の中に長時間食べ物が残ってしまいます。
胃の中に食べ物が残った状態で、次の食事の時間が来ると胃の中は多くの食べ物が入った状態になり、胃が下がりやすくなると言われています。
原因3.暴飲暴食によるもの
暴飲暴食が習慣になってしまうと、胃酸の分泌が乱れてしまい、消化不良を起こしてしまうことが多くなるそうです。
消化不良が起こると食べた物が、なかなか消化できずに胃の中にどんどんと溜まってしまいます。
そのうえ、たくさん食べているのでさらに胃に溜まり、胃が下の方に垂れてくる可能性があるので、暴飲暴食は胃下垂を引き起こしてしまう原因の1つだと言われています。
原因4.筋肉が衰えている、不足している
胃を支える筋肉が弱ってしまったり衰えてしまうと支えることが難しくなって、胃下垂になるそうです。
年齢を重ねていくと筋力が低下することもあること、また痩せ型の人で身長が高い人は特に内蔵のほうに筋肉が少ない方が多いそうですよ。
そこで、筋肉が不足したり衰えてしまうと胃を支えることができなくなり胃下垂になってしまうこともあります。
原因5.普段の姿勢が悪い
例えば猫背になっている場合、前にかがみがちなので、お腹に上の部分から圧力がかかって、胃下垂になる可能性があります。
特に胃を支える筋肉が弱っていたり衰えている場合、猫背が習慣になっていると余計に胃の下の部分が下がってしまいます。
また猫背だと、あまり腹部の筋肉を使わなくなり、胃を支えている部分が弱くなったり、また背骨が曲がると自律神経が乱れてしまい、胃の消化活動にも影響を与えてしまうそうです。
そして消化が悪くなると、胃に食べ物が溜まりやすくなるので、胃下垂の原因にもなります。
原因6.ストレスによるもの
強い緊張状態が続いたりストレスを溜めてしまうと、自律神経が乱れると言われています。
自律神経の中の副交感神経は、胃の消化や胃酸の分泌に関わるので、自律神経のバランスが崩れることで、胃腸の機能が低下したり消化不良になり、胃に食べ物が残った状態が続いてしまいます。
そうすると胃下垂になりやすいので、ストレスも原因の1つと言えるでしょう。
原因7.妊娠や出産によるもの
妊娠中は、胎盤が形成されることによって、体の中で変化が起ってきます。
また胎児の成長が進むと重みが出てきて骨盤に影響がでてくるので、胃などの内蔵をささえている筋肉にも変化あり、胃下垂が起ってしまうと言われています。
そして出産の場合も、骨盤が開くことから内蔵が下へさがる可能性があります。
原因8.ダイエット等による急な体型の変化によるもの
ダイエットをして急激に痩せた場合、胃を含めて内蔵を支えている脂肪や筋肉が減ってしまったり、筋力が落ちることで胃下垂になる可能性があります。
また、出産後も開いた骨盤が元の位置に戻るまで、胃下垂になりやすかったり、骨盤のバランスが崩れていると、姿勢もよくないことから内蔵含めて下に垂れてしまうことがあるようです。
胃下垂を治す6つの方法
胃下垂になると冷え性や肩こりなどの症状になることもあるので、治せるものなら治したいですよね。
そこで胃下垂を少しでも治す6つの方法を紹介しますね。
胃下垂を治す方法1.逆立ちをする
逆立ちは昔からある健康法の1つですが、逆立ちで胃下垂がよくなるという医学的な根拠はないと言われています。
ただ胃下垂の方が逆立ちをすると、重力の影響で下がっている胃を含めた内蔵が上がって、正常な位置に戻ったように感じる方も多くいらっしゃるようです。
そのことによって、例えば胃が張っているように感じていた方が楽になったり、吐き気などがおさまったなどの感想もありますが、効果が継続したわけではないそうです。
もし逆立ちをする場合は、柔軟体操をしっかりするして怪我をしないように十分気をつけましょう。
胃下垂を治す方法2.胃下垂に効くストレッチをする
ストレッチをすることで胃下垂を解消する効果を期待できます。
腹筋をする
腹筋ですが、まず下腹部を鍛えましょう。
・胃下垂を改善する腹筋は、下っ腹、下腹部を鍛えることが大切です。
・まず仰向けに寝て、膝を90度になるように曲げます。手は下腹部の近くに置いて下さい。
・次に腹筋をしますが、手が膝まですべるように腹筋を20回しましょう。
・終わった後に、もう1種類の腹筋をしましょう。
・出来る方は、最初に行なった膝を90度に曲げたまま、膝から下をまっすぐに伸ばしましょう。
・次に腹筋をしながら太ももの裏の部分で手を1回たたきましょう。右足10回、左足10回行ってみましょう。
無理はせずに少しづつ回数を増やしていきましょう。腰痛がある方は行わないようにしましょう。
腰回しストレッチをする
胃下垂の原因の1つ、骨盤の歪みなどの改善に期待できるストレッチです
・まずは足を腰幅に開き、背筋を伸ばします。
・手のひらを前に向け、体の横から上に上げましょう。
・頭の上まできたら、10秒間キープします。
・手を上げた時と同じように体の横を通して手を下げます。
・次に足を肩幅に広げたら、おへそ部分を中心に腰を回しましょう。
・上半身は動かさないように注意しながら、回していきます。
・右回り・左回りを30回ずつ行いましょう。
無理はせずに少しづつ回数を増やしていきましょう。腰痛がある方は行わないようにしましょう。
仰向けになって両膝倒しストレッチをする
両膝倒しのストレッチは、下腹部の筋肉と骨盤の矯正に期待できます。
・まず仰向けに寝ます。両手は左右に置きましょう。
・次に両膝を立てて、息を吐きながら右に倒しましょう。
・30秒キープできるならキープしましょう。
・息を吸いながらゆっくり起こしましょう。
・次は左に倒します。同じように息を吐きながら倒しましょう。
・30秒キープした後に、吸いながらゆっくり起こしましょう。
・左右1回ずつの5セット行ってみましょう。
胃下垂を治す方法3.姿勢を良くするよう意識する
姿勢が悪くなるとお腹の筋肉をあまり使わなくなったり、猫背だと上の部分から圧がかかり、胃が垂れ下がってしまう可能性があることから、姿勢を良くするということはとても大切なことです。
特に良い姿勢を維持するには、お腹の筋肉を鍛えることや、目線を真っ直ぐにして、深い呼吸を心がけることや、胸を張ることを意識しましょう。
胃下垂を治す方法4.食事方法を変えてみる
胃下垂を少しでも治すために。食事の方法を見直してみましょう。
食事の回数を増やして1回の量を減らす
まず1回の食事の量を減らすことで消化がよくなり、胃に食べ物が残る時間が短くなることで、胃が下に垂れずにすむと言われています。
そのために、食事の回数を増やして1回当たりの量を減らして食べてみましょう。
砂糖が多い甘い食事を控える
ある大学の実験で、砂糖が胃の中に入ると胃の働きが止まったそうです。
その後、胃に入った砂糖は唾液や胃液で濃度が約5.4%になるまで薄められた後に、胃の消化活動が始まったそうです。
胃下垂の改善のためには、なるべく胃の中に食べ物が入っている時間が短いほうがいいので、砂糖などが多い甘いものは、なるべく控えるようにしましょう。
たんぱく質が含まれている食材を食べる
胃下垂は胃など内蔵を支えている筋肉が弱くなってしまうことも原因の1つと言われているので、まず筋肉を作るたんぱく質を食べましょう。
たんぱく質は、豚肉・牛肉・鶏肉・まぐろ・さんま・かつおなどの魚類・乳製品などに含まれていますが、脂肪分が多い肉は胃に負担がかかるので赤身肉や魚・卵・豆腐・納豆などを食べましょう。
よく噛んで食べる
よく噛んで食材を小さくすることで、胃酸が絡みやすくなり、消化を助けることができます。
そうすることで早く消化できて胃に食べ物が残る時間が短くなることから、胃への負担も少なく、また胃の下部が伸びることを防ぐことができます。
胃下垂を治す方法5.整体で骨盤矯正をしてもらう
骨盤が歪んだり開いたりすることで、胃などの内臓が下に垂れ下がり、食べ物の重みでさらに下がる胃下垂ですが、骨盤矯正によっても胃下垂を改善する効果が期待できると言われています。
猫背などで姿勢が悪い状態が続くと、骨盤に負担がかかり歪んでしまったり、また出産後に骨盤の歪みや骨盤の下の筋力が低下した場合、骨盤矯正をするという方法もありますが、同時に姿勢を良くすることも心がけていきましょう。
胃下垂を治す方法6.胃下垂に効果のあるツボを押す
ツボを気持ちいいと感じる程度の強さで、ゆっくりと5秒押し、5回~10回程押してみましょう。
消化を促したり、胃腸の不調に働きかけるツボです。
①下かん(げかん)おへそから親指2つ分上にあります。
②胃兪(いゆ)背中の部分で、腰の上の高さで背骨から外側へ指の幅2本分の場所です。
③曲池(きょくち)ひじを曲げた時に横しわが出来ますが、しわから外側に指の幅1本分の場所です。
④足三里(あしさんり)足のひざの外側で、指の幅4本分ほど下にあるくぼんだ部分です。人差し指、中指、親指の3本で回すように押してみましょう。
まとめ
胃下垂になってしまう原因や治す方法を知ることができましたが、もう一度この記事で紹介したポイントをまとめてみますね。
✅へその下がぽっこり膨らんでると胃下垂の可能性
✅暴飲暴食は消化不良で胃が下に垂れる
✅内蔵を支える筋肉が弱ると胃下垂に
✅妊娠・出産で骨盤が歪み開くと胃下垂に
✅筋肉の材料のタンパク質を食べましょう
✅よく噛み少量ずつ食べること
✅砂糖を食べすぎないこと
✅正しい姿勢を心がけましょう
✅下っ腹や下腹部の筋肉を鍛える
✅骨盤矯正のため腰回しをする
胃下垂を治すには消化を良くすることや、胃に長い時間食べ物を残さないこともすごく大切なことなんですね。
良い姿勢を意識しながら、内蔵を支えている筋肉へ刺激を与えながら、少しでも胃下垂がよくなるように心がけていきましょう。