髪の毛のパサパサ感や広がりの原因と予防・改善法について

出かける前に、髪にまとまりがないと鏡の前からなかなか離れらませんよね。特に湿気の多い日は、外出先で髪がパサパサしたり髪の広がりが気になりませんか?
雨の日でも汗をかいて湿気が出ても、髪が広がらないような方法ってないんでしょうか。
そこで、この記事では髪の毛がパサパサ感や髪の広がりを抑えて、まとまりのある髪にする方法と、パサついたり広がりの原因をまとめました。
あなたが気になってることはありますか?
髪の毛のパサつきや広がりの11の原因
髪の毛がパサつきや広がりの悩みは、振り返ってみると一年中ありますよね。
夏の暑い時期や雨の日は、外の湿気と自分の汗の湿気で髪がうねったり広がったり、冬は、髪がパサついて静電気で広がります。
この髪の毛のパサパサやうねりや広がりは、大まかにわけると11の原因があるからです。
①シャンプーによる影響
シャンプーを使って髪を洗うことには、何の間違いもありません。ただ、シャンプーには化学物質が含まれています。
その化学物質が配合されているシャンプーを毎日使うことで髪の毛や頭皮をより乾燥させてしまうことから、髪がパサパサして髪の広がりを発生させてしまいます。
②カラーやパーマの刺激
パーマは洋服をおしゃれに着こなすのと同じく私たちのファッションの一部ですよね。髪のまとまりを演出する上では悪いものではありません。ただ、パーマがかかり過ぎてしまうと、逆に湿気などでまとまりがなくなって髪が広がります。
パーマをかけてスタイリングするとなかなか決まらないのはそのためです。
③紫外線によるもの
肌にあたる紫外線には、とても気をつかいますが、髪の毛も紫外線を浴びてダメージを受けています。その現象が乾燥です。
髪の毛は、アミノ酸のシステインが結合したタンパク質で出来ています。紫外線はこの結合をバラバラにするような作用があります。そのため、髪の毛の表面を保護しているキューティクルがダメージを受けて剥がれるわけです。
キューティクルが剥がれれば髪が痛みパサパサしたり髪の広がりの要因を作ります。
④乾燥や湿気によるもの
乾燥や湿気で髪がパサついたり広がりを見せるのは、ほぼ髪の毛のダメージによるものです。
髪の毛がダメージを受けているということは、キューティクルが剥がれて、そこからどんどん湿気となる水分が入ってきます。水分は髪の毛の繊維状のタンパク質に溜まり、溜め込まれた水分で髪の毛が膨張していきます。そして広がりをみせたり髪がうねるようになります。
⑤髪を乾かさないで自然乾燥している
髪がパサつきや広がりの原因には、髪の毛の自然乾燥も挙げられます。
お風呂で髪を洗った後に、そのまま放置して自然乾燥してしまうと、キューティクルが開きっぱなしになります。
キューティクルが開きっぱなしなのに、そのまま寝てしまうと、布団や枕の摩擦でキューティクルはボロボロになります。そして、次の日には、髪がパサパサしてまとまりがなくなります。
⑥地肌のトラブル
地肌と髪の毛の乾燥には深い関係があります。
髪の毛は地肌から生えているわけなので、地肌にトラブルがあると髪の毛もパサついたり乾燥します。
毎日のシャンプーでしっかりシャンプー剤を洗い流していなかったり、髪の乾かし方が中途半端だと地肌のトラブルを招き髪がパサつきます。毎日するシャンプーはばかにできません。
⑦生活習慣の乱れによるもの
髪の毛は、肌と同じくケラチンで作られています。ということは、普段の食事の栄養が偏っていたり、ビタミンを壊す喫煙をしていたり、ストレスや睡眠不足など肌に良くない生活習慣の乱れは髪にも悪影響を及ぼします。
髪のパサつきや広がりは、普段の生活習慣が影響していることが原因の一つになります。
⑧ヘアアイロンやコテを毎日使っている
スタイリングにヘアアイロンやコテを毎日使っている方も多いでしょう。ヘアアイロンやコテも、使い方によって髪をパサつかせます。
特に、髪の水分がまだ取れ切れていない状態でヘアアイロンやコテを使うと、その熱で髪の毛の中の水分も蒸発します。この水分蒸発が髪にかなりダメージがあります。このダメージが髪が乾燥してパサパサするようになり、広がりの原因になります。
⑨髪をタオルでゴシゴシふいている
お風呂上りやシャワー後に髪の毛をゴシゴシ力任せにタオルで拭くのも、髪にはかなりダメージが入ります。
髪を洗った後はキューティクルが開いている状態です。そこにタオルで摩擦を起こすように拭いてしまうと、髪が傷み乾燥を起こして髪がパサついたりする原因を作ります。
⑩加齢によるもの
髪の毛が肌と同じでケラチンから作られているわけなので、加齢と共に肌が衰えれば髪の毛も同じく髪を保護するキューティクルの力が低下して、髪の毛がパサついたりツヤがなくなります。また、髪の毛には生まれ変わりのサイクルがあります。
ところが、加齢と共にサイクルが乱れ新しく生える毛も少なくなります。髪が少なくなれば余計湿気や汗などでパサパサとした髪が目立つようになります。
⑪癖っ毛によるもの
日本人の8割は癖っ毛といわれています。美容師さんによれば、ほぼ100%の直毛の人に出会うことはないといわれるほどです。
その癖っ毛を何とかしようと毎日、何度もドライヤーをあてれば髪の毛は傷みます。そして、パサついたり広がりを見せるようになります。
特に湿気の多い日は、本来の癖っ毛が顔を出したように広がっていくわけです。
髪の毛のパサつきの予防ケア方法
髪の毛のパサつきは、髪のダメージが大きな原因です。
ダメージによる髪の毛のパサつきを予防するには、シャンプーや普段のスタイリング、生活や環境を整えることです。
では、具体的な予防法を紹介します。
①刺激の少ないシャンプーを選ぶ
シャンプーは、ほぼ毎日する方がほとんどだと思います。毎日使うからこそ、少しでもダメージを減らすために刺激の少ないシャンプーを選びましょう。
シャンプーを選ぶときには、ボリュームを落とすシャンプーやダメージケアのシャンプがありますが、刺激の少ないシャンプーを使うとかなり違いがわかります。
②摩擦の少ないシャンプーのやり方
髪のパサつきを抑えるなら、シャンプー前にブラッシングは必ずしましょう。
ブラッシングのメリットは、ブラッシングをすることで頭皮の血流の流れが良くなることと、シャンプー時の髪の毛同士の摩擦を軽減します。
ブラシは目の粗いブラシで1分~2分程度がおすすめです。
シャンプーの時のお湯を38度程度が目安です。
最初のすすぎで汚れは落ちるので、シャンプーは3分ほどで済ませるのがベストです。
③ドライヤーの使い方
ドライヤーは、髪の毛を乾燥させます。乾燥させてしまうのは、高温の温風を長い時間あてるからです。
ドライヤーで100度を超えるような温風は、髪の毛のタンパク質を変性させ乾燥させて髪の毛を傷めます。なので、ドライヤーは低温のドライヤーがおすすめです。
低温タイプなら60度~70度程度の温度なので髪のダメージを減らせます。
また、髪のパサつきを予防するには、ドライヤーを使う時に20cm以上離すこととドライヤーを使う時間は、ショートの髪なら5分程度、ロングなら10分以内に終わらせることを目安にしてください。
これらのことを注意して下記のやり方を実践しましょう。
◇ドライヤーのやり方◇
1.髪は少しまとめてて髪を起こすように手に持ちます。
2.髪を起こしたところにドライヤーを当てて、根元から乾かしていきます。
3.髪の根元を半乾き程度になったら、ドライヤを弱にします。
4.20cm以上離して、弱で頭の上からドライヤーをあてます。同時に、髪の毛を手でなでながら癖づけします。
5.最後は、ざっと冷風の風邪をあてて髪を冷やして終了です。
④髪用の日焼け止めスプレーを使う
髪のパサつきを防ぐには、紫外線対策は肌だけではなく髪の毛にも対策する必要があります。
できるならスプレータイプの日焼け止めがおすすめです。もしくは、帽子をかぶったり日傘をさすなど、髪の毛の紫外線対策は肌同様に気を使いましょう。
⑤室内の温度を整える
髪の毛のパサつきは室内の温度にも左右されます。夏はエアコンをガンガンかけないようにしましょう。
また、空気の乾燥が気になる秋や冬は、加湿器を使って適度な湿り気を髪に与えるのも髪のパサつきを予防します。
⑥シャワーの塩素除去を行う
水道から水には塩素が含まれています。塩素は、髪や皮膚のタンパク質を分解する特徴があります。
そこで、シャンプー時には塩素を除去する専用のシャワーヘッドを使うのもおすすめです。
塩素除去方法には、ビタミンCを加えるものと浄水機能付きのシャワーヘッドがあります。どちらも、簡単に塩素を除去してくれます。塩素を除去するだけでも髪の毛のパサつきを防ぐ効果が期待できます。
ただし、ビタミンCを交換する必要があることとと適度な時期にフィルターの交換が必要です。
⑦お湯だけで髪を洗う
最近、湯シャンが流行っていますが、週に数回湯シャンで洗うことでも髪のパサつきを予防する効果が期待できます。
よっぽどべたつく頭皮でなければお湯だけでも洗浄力があります。シャンプーは必要な皮脂まで落とす強い洗浄力がありますが、べたついてしまうのも頭皮の乾燥を招きます。
そこで、週に数回は湯シャンなどをしてシャンプーの頻度を少なくしてみましょう。
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⑧生活習慣を見直す
髪の毛は、頭皮から栄養分を吸い取っています。髪の毛に栄養を与えるのは普段の食事からです。
単に髪の毛に良いものを食べるだけではなく、栄養のバランスが摂れる食事にします。また、適度な運動も髪の毛のパサつきを予防します。
運動をすれば血流の流れがよくなり栄養素を髪の毛に届けることができます。
もう一つ、大切なのは禁煙です。
タバコのニコチンは、血管を収縮させてビタミンCを破壊するなど肌にも髪にもいいことがありません。喫煙は、髪の生まれ変わりにも影響します。
⑨頭皮マッサージをする
髪への栄養分は、頭皮の毛細血管を通して送る仕組みになっています。そのため、頭皮の血行が悪ければ栄養分が行き渡りません。髪の毛に栄養分を与えるには頭皮の血流促進はとても大切です。
毎日でなくてもお風呂上りや気づいた時に、頭皮のマッサージをすることで髪の毛はかなり違います。
頭皮をマッサージして血流がスムーズに流れると、しっかり髪の毛の先まで栄養分が届きます。マッサージ方法は動画を参考に実践してみてください。
髪の毛のパサつきや広がりの改善方法
さて、髪の毛のパサつきの予防法についてはわかっていただけたかと思いますが、すでにパサつきや広がりを改善する方法について紹介します。
ダメージケア効果のあるシャンプー、トリートメントを使う
髪の毛のパサつきを改善するにはシャンプーから見直すことと、トリートメントを併用することも改善につながります。
パサパサした髪に不足している水分を補うならアミノ酸のシャンプーがおすすめです。
アミノ酸の特徴は保湿効果が高いことです。癖っ毛の方にもおすすめです。そして、トリートメントも不足する髪の毛の水分量を増やす効果が期待できます。
リンスは、髪の表面に効果をもたらしますがトリートメントは、髪の中に浸透する効果があるので髪の乾燥にはトリートメントが有効です。
ヘアマスク
ヘアマスクは、トリートメント剤の一種です。
ヘアマスクをすることで、髪の内部まで成分を浸透させて髪の毛を保湿してくれます。また、髪の質感をコントロールするような作用もあります。
ヘアマスクで髪の乾燥が改善されるようになったら、定期的にヘアマスクをすることでよりツヤのある髪をキープすることができます。
ヘアマスクは、たくさん商品が出ていますが、乾燥に効果が期待できるのは「植物性オイル」系のものです。
ヘアパック
ヘアパックは、お肌のパックの働きと同じく髪をトリートメント剤で包み込み、時間をかけてケアするものです。
ヘアパックをすると、パサつきや髪のゴワつきを抑えて髪に栄養を与える働きがあります。
やり方は、普段はリンスやコンディショナーにして、週に1回から2回ほどヘアパックをするだけ、紫外線や摩擦からのダメージを和らげることができます。
ヘアパックは、ココナッツオイルやオリーブオイル、卵など台所にある食材でも作れます。
◇ヘアパックの作り方◇
・オリーブオイル:大さじ2杯~3杯
・卵の黄身:2個
・はちみつ:小さじ2杯
材料をよく混ぜてペースト状になればOKです。
混ぜたら髪の毛に馴染ませ30分ほど放置します。その後はいつも通りのシャンプー・リンスをします。
ヘアオイル
ヘアオイルは、髪をコーティングして摩擦を防ぐ効果があると言われておりますが、他にも毛流れを整えるため、髪がまとまる効果が期待できます。また、ドライヤーの熱からも髪の毛を保護してくれるメリットもあります。
ヘアオイルは、天然植物オイルの椿湯・ホホバオイル・アルガンオイルなどがおすすめです。
ヘアオイルを使う量は、ほんの数滴で手にオイルをとって毛先を中心にしてなじませるように使います。
サロントリートメントをする
パサつきが気になる季節や湿気が多い時期は、美容院のサロントリートメントでケアするとかなり改善されます。
美容院のトリートメントは、キューティクルに似たコート剤を使用して髪の毛の表面をコートするため、サロントリートメント後は髪の手触りがしっとりします。
定期的に受けることで髪のまとまりが維持できます。
パーマやカラーを控える
パーマやカラーは、どんな対処をしてもどうしても強い化学薬品を使うので髪を傷めます。
定期的にパーマやカラーをしている人で、パサつきが気になる方は、パーマやカラーを少し控えるのも一つの改善方法です。もしくは、パーマやカラーの後は、サロントリートメントをやってもらい少しでもダメージを軽減するようにしましょう。
ヘッドスパ
ひどいパサつきが日常化しているなら、プロにやってもらうヘッドスパでのケアがおすすめです。
ヘッドスパでは、頭皮専用のローションを使って、水分をしっかり浸透させてくれるので、頭皮からの乾燥を防いでくれます。
ヘッドスパは、頭皮の血行も良くなることから定期的にヘッドスパを受けると徐々に髪に潤いが戻るようになり、乾燥知らずの髪になる可能性もあるようです。
まとめ
ヘアブラシには静電気を防止するような素材のものもあります。
一本ぐらいはそんなブラシを用意しておくと重宝しますよ。
では、ここで紹介した内容の大切なポイントをまとめました。
✅パサつきや広がりの原因
・シャンプーの化学物質
・パーマのかけすぎ
・紫外線がキューティクルにダメージ
・乾燥と湿気で髪の毛が膨張
・自然乾燥はキューティクルが開きっぱなし
・シャンプーをきれいに洗い流していない
・髪の毛は肌と同様に生活習慣が影響
・ゴシゴシ拭くと髪が傷む
・加齢でキューティクルの力が低下
・日本人の8割は癖っ毛
✅パサつきの予防
・低刺激のシャンプー
・シャンプー前に1分~2分ほどブラッシング
・ドライヤーは20cm以上離して、ショートは5分、ロングは10分
・髪の毛にも紫外線対策
・室内の温度調整
・塩素除去したシャワーで洗う
・週に数回はお湯だけで洗う
・バランスの摂れた食事・運動と禁煙
・頭皮のマッサージで血流促進
✅パサつき広がりの改善
・シャンプーはアミノ酸がおすすめ
・ヘアマスクは、髪の毛の内部に浸透・保湿
・ヘアパックは、週に1回~2回
・オイルは、毛先を中心になじませる
・トロントリートメントは、コート剤でしっとり
・パーマやカラーは髪を傷めるのは必須
・ヘッドスパは、乾燥知らずの髪に
普段使っているリンスやコンディショナーは、あくまで髪の表面に効果があるものです。
髪の中に浸透させるならトリートメントと覚えておきましょう。